パープルエビス（1997年生、母マッチポイント）

パープルエビス（1997年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時10歳）と交配したマッチポイントが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は竹内良一。戦績は、中央平地27戦4勝2着5回。2000年のスプリングステークス(G2)で2着に入った他、2000年のアーリントンカップ(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、竹内良一から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

境直行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

9月19日、デビュー戦は石橋守騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

10月16日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたチタニックオー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

10月31日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のプロテクトレスに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

11月21日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋守騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で石橋守騎手（5戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエアシャカールを3/4馬身振り切って2勝目をゲットした。

3歳（2000年）

1月9日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で石橋守騎手（6戦2勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

2月13日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で石橋守騎手（7戦2勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦し、4着を確保した。

2月26日、中1週で迎えた9戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で石橋守騎手（8戦2勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたエイシンプレストン決め手に屈してクビ差の2着となった。

3月19日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は10戦連続で石橋守騎手（9戦2勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、ダイタクリーヴァに3/4馬身交わされて2着となった。

4月16日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は11戦連続で石橋守騎手（10戦2勝）。18頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず7着に沈んだ。

5月28日、中5週で迎えた12戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で石橋守騎手（11戦2勝）。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい16着に終わった。

10月1日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で石橋守騎手（12戦2勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

4歳（2001年）

4月21日、約6か月半の休養明けで迎えた14戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は14戦連続で石橋守騎手（13戦2勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた15戦目は、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で石橋守騎手（14戦2勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

7月22日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

7月29日、連闘で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のサマーステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（15戦2勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、サンプレイスに交わされて4馬身差の2着となった。

9月1日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（16戦2勝）。6頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを5馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のスプリングチケットに6馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

9月30日、中3週で迎えた19戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（17戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

10月20日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（18戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで敢闘したが、伸びてきたグランドシンザン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月24日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋守騎手（19戦3勝）。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

5歳（2002年）

5月4日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg絞って迎えた22戦目は、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で石橋守騎手（20戦3勝）。18頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のジェミードレスに2馬身半の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

5月25日、中2週で迎えた23戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

7月14日、中6週で迎えた24戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（21戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

8月11日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（22戦4勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

8歳（2005年）

11月27日、約40か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた26戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では末脚が冴えず17着に終わった。

12月25日、中3週で迎えた27戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、2005ファイナルステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。