カテドラル（2016年生、母アビラ）

カテドラル（2016年2月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ロマネスク、ゴシック様式を兼ね備えるスペイン、アビラの大聖堂」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時15歳）と交配したアビラが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年のNHKマイルカップ(G1)で3着に入った他、2021年の京成杯オータムハンデキャップ(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額4,000万円（10万×400口）で一口馬主が募集された。

池添学厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

7月8日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 晴/重）に出走。馬体重は464kg。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のトーセンカンビーナに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月15日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のヴェロックスを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

11月17日、中8週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた3戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

3歳（2019年）

1月14日、中7週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

4月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したイベリスにクビ差届かず2着となった。

5月5日、中2週で迎えた6戦目は、B.アヴドゥラ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

7月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

10月19日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上はA.シュタルケ騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月17日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、6着に入り込んだ。

4歳（2020年）

1月5日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデG3のスポーツニッポン賞京都金杯（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では見せ場なく17着に敗れた。

6月21日、約5か月半の休み明けで迎えた11戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

8月30日、中9週で迎えた12戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のストーミーシーをアタマ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

10月31日、中8週で迎えた13戦目は、G2の毎日放送賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（6戦3勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

11月28日、中3週で迎えた14戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて9着に敗れた。

5歳（2021年）

2月7日、中9週で迎えた15戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したカラテにアタマ差届かず2着となった。

4月3日、中7週で迎えた16戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したテルツェットを差し切れず、1馬身差の2着となった。

6月6日、中8週で迎えた17戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

7月18日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデG3のトヨタ賞中京記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦3勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したアンドラステに3/4馬身届かず2着となった。

9月12日、中7週で迎えた19戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線に入ると、前で粘るコントラチェックを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って念願の重賞初制覇を果たした。

11月21日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に敗れた。

6歳（2022年）

2月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

4月2日、中7週で迎えた22戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に敗れた。

6月5日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。18頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では末脚が振るわず18着に終わった。

7月24日、中6週で迎えた24戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したベレヌスに半馬身届かず2着となった。

8月14日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月13日、約3か月の休み明けで迎えた26戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で団野大成騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に敗れた。

7歳（2023年）

2月19日、約3か月半の休み明けで迎えた27戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で団野大成騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したヒンドゥタイムズにハナ差届かず2着となった。

3月26日、中4週で迎えた28戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

5月20日、中7週で迎えた29戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

8月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。

11月11日、約3か月の休養明けで迎えた31戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

8歳（2024年）

1月6日、中7週で迎えた32戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

2月18日、中5週で迎えた33戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

3月31日、中5週で迎えた34戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。

6月2日、中8週で迎えた35戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は斎藤新騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚にキレが無く16着に終わった。

7月21日、中6週で迎えた36戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

9月8日、中6週で迎えた37戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は荻野極騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

2024年9月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。