リンガスエリート（1994年生、母スロクルージュ）

リンガスエリート（1994年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスキャン（当時6歳）と交配したスロクルージュが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）川島牧場。戦績は、中央平地24戦4勝2着4回。1998年の関越ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

谷原義明厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1997年）

5月18日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は484kg。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、苛烈なペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のダイナナホクトに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

6月7日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦したが、4着に終わった。

7月5日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るコウチエラミーを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

8月17日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、4歳以上900万下の瀬波特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦2勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったゲイリーマグナムに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

9月14日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、4歳以上900万下の利根川特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月5日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下の神奈川新聞杯（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、勝ったアサクサコンドルにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（1998年）

3月2日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、5歳以上900万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したチョウカイライジンを差し切れず、1馬身1/4差の2位に入線したが、その後13着に降着となった。

3月28日、中3週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったエーブブレーンにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

4月11日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉田豊騎手（8戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月6日、中7週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の日吉特別（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で吉田豊騎手（9戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月28日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で吉田豊騎手（10戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタイキフェアリーに5馬身の差をつけて3勝目をゲットした。

7月26日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の麒麟山特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で吉田豊騎手（11戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシンコウリーダーに2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月16日、中2週で迎えた13戦目は、関越ステークス（新潟ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は13戦連続で吉田豊騎手（12戦4勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったファンドリリョウマに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

10月11日、中7週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の太秦ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で吉田豊騎手（13戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

11月1日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は15戦連続で吉田豊騎手（14戦4勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で吉田豊騎手（15戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月27日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の’98フェアウェルステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で吉田豊騎手（16戦4勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に敗れた。

5歳（1999年）

1月9日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で吉田豊騎手（17戦4勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

8月14日、約7か月の休養明けで迎えた19戦目は、関越ステークス（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は19戦連続で吉田豊騎手（18戦4勝）。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

9月25日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で吉田豊騎手（19戦4勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

10月9日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は21戦連続で吉田豊騎手（20戦4勝）。17頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は22戦連続で吉田豊騎手（21戦4勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた23戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

12月26日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の’99フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい11着に終わった。