テイエムジンソク（2012年生、母マイディスカバリー）

テイエムジンソク（2012年4月21日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋迅速」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時14歳）と交配したマイディスカバリーが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は日高テイエム牧場（株）。戦績は、中央平地28戦9勝2着6回、地方2戦0勝。2017年のチャンピオンズカップ(G1)で2着に入った他、2018年の東海ステークス(G2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

木原一良厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

3月21日、デビュー戦は竹之下智昭騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るコパノチャーリーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月10日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹之下智昭騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で竹之下智昭騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったタガノスマイルにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

11月29日、約6か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で竹之下智昭騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るロイヤルパンプを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久しぶりの一戦を物にした。

12月20日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で竹之下智昭騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

4歳（2016年）

1月17日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下の五条坂特別（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で竹之下智昭騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で竹之下智昭騎手（7戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るオルナを驚異的な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の桃山ステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で竹之下智昭騎手（8戦3勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

5月8日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で竹之下智昭騎手（9戦3勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

5月29日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の東大路ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で竹之下智昭騎手（10戦3勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサンライズホームをアタマ差振り切って4勝目を奪取した。

6月26日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の花のみちステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で竹之下智昭騎手（11戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったモルトベーネに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月30日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下のKBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は13戦連続で竹之下智昭騎手（12戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

11月12日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で竹之下智昭騎手（13戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、4着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の堺ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で竹之下智昭騎手（14戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（2017年）

1月5日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で竹之下智昭騎手（15戦4勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、グレイトパールに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月5日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は17戦連続で竹之下智昭騎手（16戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したトップディーヴォを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

2月26日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で竹之下智昭騎手（17戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月28日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の東大路ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のヒロブレイブに4馬身の差をつけて制した。

6月24日、中3週で迎えた20戦目は、大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るダノングッドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて6勝目を挙げた。

7月9日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のタガノエスプレッソに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

8月13日、中4週で迎えた22戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（3戦3勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたロンドンタウン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で古川吉洋騎手（4戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のルールソヴァールに2馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを手中に収めた。

12月3日、中3週で迎えた24戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で古川吉洋騎手（5戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、伸びてきたゴールドドリーム決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6歳（2018年）

1月21日、中6週で迎えた25戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で古川吉洋騎手（6戦4勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のコスモカナディアンを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを奪取した。

2月18日、中3週で迎えた26戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で古川吉洋騎手（7戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

5月19日、約3か月の休み明けで迎えた27戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で古川吉洋騎手（8戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

6月27日、中5週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた28戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で古川吉洋騎手（9戦5勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

10月3日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg絞って迎えた29戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で古川吉洋騎手（10戦5勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

11月4日、中4週で迎えた30戦目は、Jpn1のJBCクラシック（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で古川吉洋騎手（11戦5勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。