セイリュウザクラ（2006年生、母ミヤギアロー）

セイリュウザクラ（2006年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「清流＋桜」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時9歳）と交配したミヤギアローが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は宮城県、生産者は（株）関兵牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方31戦10勝2着3回。2009年のサラブレッド大賞典(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武市康男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

12月20日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は496kg。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

3歳（2009年）

1月17日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

4月18日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に敗れた。

8月8日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

9月14日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、平瀬城久騎手を鞍上に迎えて、3歳B10（金沢ダート1300m 晴/稍重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトウショウブリスクに約15馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

9月21日、連闘で迎えた6戦目は、3歳戦のラジオかなざわ杯（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で平瀬城久騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るトゥールザンレールを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月11日、中2週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞のサラブレッド大賞典（金沢ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で平瀬城久騎手（2戦2勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のヒカルサプライズを半馬身振り切って3勝目を手に入れた。

11月10日、中3週で迎えた8戦目は、ビオラ特別（金沢ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で平瀬城久騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた9戦目は、まつばぎく特別（金沢ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で平瀬城久騎手（4戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のナムラノーヴァに6馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

12月8日、中1週で迎えた10戦目は、水仙特別（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で平瀬城久騎手（5戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のタケショウダンデーに約14馬身の大差をつけて断然の支持に応えた。

12月29日、中2週で迎えた11戦目は、Jpn1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で平瀬城久騎手（6戦5勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

4歳（2010年）

4月6日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた12戦目は、桑野等騎手を鞍上に迎えて、一般B1二（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた13戦目は、一般B1三（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑野等騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るオリエンタルスカイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

5月4日、中1週で迎えた14戦目は、大谷川鯉のぼり特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑野等騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のナムラノーヴァに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

5月16日、中1週で迎えた15戦目は、金沢ひがし茶屋街特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で桑野等騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

6月13日、中3週で迎えた16戦目は、加賀百万石前田家特別（金沢ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で桑野等騎手（4戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

7月18日、中4週で迎えた17戦目は、一般B1二（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で桑野等騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて、最後は2着のビーファイターに1馬身半の差をつけて8勝目を獲得した。

8月17日、中3週で迎えた18戦目は、夏の兼六園特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で桑野等騎手（6戦3勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったクイーンズコートにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

10月10日、中7週で迎えた19戦目は、姥ヶ滝と親谷の湯特別（金沢ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で桑野等騎手（7戦3勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

10月24日、中1週で迎えた20戦目は、主計町茶屋街特別（金沢ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は9戦連続で桑野等騎手（8戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったクニノユメオーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5歳（2011年）

6月1日、約7か月半の休み明けで迎えた21戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、一般C2九十（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

7月19日、中6週で迎えた22戦目は、一般C2四（浦和ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

8月10日、中2週で迎えた23戦目は、一般C2八（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で繁田健一騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

6歳（2012年）

2月2日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた24戦目は、須藤優騎手を鞍上に迎えて、一般C3四五六（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に敗れた。

2月22日、中2週で迎えた25戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、一般C3六七八（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた26戦目は、一般C3六七（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月25日、中4週で迎えた27戦目は、一般C3九十（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月31日、中4週で迎えた28戦目は、一般C3六（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のバンダムパルフェに6馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

6月29日、中3週で迎えた29戦目は、一般C3一二三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したタケショウを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

7月17日、中2週で迎えた30戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、一般C3五（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月6日、中2週で迎えた31戦目は、一般C3四五（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のプルートーを3/4馬身振り切って10勝目を達成した。

9月14日、中5週で迎えた32戦目は、一般C3二三（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（6戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

10月12日、中3週で迎えた33戦目は、一般C3二（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（7戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた34戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、一般C3（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7歳（2013年）

7月18日、約8か月半の休み明けで迎えた35戦目は、脇田創騎手を鞍上に迎えて、一般C3六七（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。競走中止となった。