ゲイリーイグリット（1995年生、母Lite Light）
Gaily Egret
1995.05.14
ゲイリーイグリット（1995年5月14日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のStorm Cat（当時12歳）と交配したLite Lightが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地27戦6勝2着3回、地方5戦2勝2着1回。2001年の兵庫ゴールドトロフィー(G3)に勝利した他、2001年のさきたま杯(G3)を制するなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
増本豊厩舎（栗東）へ入厩。
3歳（1998年）
4月26日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。
5月9日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のメイショウクマタカを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。
5月30日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下（中京芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のメイショウゲンザンに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。
10月24日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。
11月22日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の精進湖特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。
4歳（1999年）
1月31日、中9週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。
3月7日、中4週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下の房総特別（中山芝1600m 外回り 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して11番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマチカネケンコンを半馬身振り切ってファンの高評価に応えた。
4月24日、中6週で迎えた8戦目は、5歳以上1600万下のオーストラリアトロフィー（京都芝1400m 外回り 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線に入ると、前で粘るショーザランニングを途轍もない末脚で半馬身差し切って4勝目を掴み取った。
5月15日、中2週で迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず11着に終わった。
6月27日、中5週で迎えた10戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/重）に出走。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。
5歳（2000年）
2月26日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦4勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したエフテービルサドにクビ差届かず2着となった。
3月12日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず12着に敗れた。
5月13日、中8週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（9戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた14頭をごぼう抜きし、最後は2着のオーソリティーに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。
6月18日、中4週で迎えた14戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。
7月23日、中4週で迎えた15戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したステファニーチャンを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。
8月12日、中2週で迎えた16戦目は、サマースプリントステークス（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のメジロダーリングをクビ差振り切って6勝目を手に入れた。
9月10日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず11着に敗れた。
10月29日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた18戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入った。
11月19日、中2週で迎えた19戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。
12月16日、中3週で迎えた20戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。
6歳（2001年）
1月7日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、G3のガーネットステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。
1月29日、中2週で迎えた22戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。
2月25日、中3週で迎えた23戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（4戦1勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。
8月15日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、G3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したノボジャックにクビ差届かず2着に惜敗した。
9月5日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた25戦目は、G3のさきたま杯（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアインアインを猛烈な末脚でアタマ差だけ差し切って悲願の重賞初制覇を果たした。
9月27日、中2週で迎えた26戦目は、G2の東京盃（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。
10月31日、中4週で迎えた27戦目は、G1のJBCスプリント（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。
11月18日、中2週で迎えた28戦目は、霜月ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。最後はセレクトグリーンと並んで2着同着となった。
12月8日、中2週で迎えた29戦目は、摩耶ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（10戦5勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では閃光のような末脚を披露したが、3着に終わった。
12月27日、中2週で迎えた30戦目は、G3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のブラウンシャトレーに3馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。
7歳（2002年）
1月6日、中0週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G3のガーネットステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では閃光の如き末脚を発揮し、5着に入り込んだ。
2月17日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた32戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（5戦2勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。