アンジュポケット（2005年生、母モガミポイント）

アンジュポケット（2005年4月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「天使（仏）＋ポケット」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時7歳）と交配したモガミポイントが21歳のときに産んだ13番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）アイオイファーム。戦績は、中央平地6戦0勝、地方14戦7勝2着3回。主な勝ち鞍は2009年の日胆管内農協特別(一般C1-1)。

経歴

デビュー前

2歳のとき、山口十志男から「群馬境TCサラブレッドセールサラブレッド2歳」に上場され、ユートピア牧場によって472.5万円で落札された。

根本康広厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

3月23日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

6月8日、中7週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

7月26日、中6週で迎えた4戦目は、佐藤聖也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

8月17日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤聖也騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

10月5日、中6週で迎えた6戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

10月30日、中3週で迎えた7戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、一般D3-1（門別ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、パレスチャイナにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月6日、連闘で迎えた8戦目は、オータムカップ2（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のアグネスアモーレを半馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

4歳（2009年）

4月30日、約6か月の休み明けで迎えた9戦目は、一般D3-1（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったベルモントペガサスに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月20日、中2週で迎えた10戦目は、一般D3-1（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で桑村真明騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた11戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、一般D3-1（門別ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、ジャングルビジットに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

6月18日、中1週で迎えた12戦目は、一般D2-2（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のプリモダンサーに7馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

7月9日、中2週で迎えた13戦目は、むかわ町穂別地球体験館特別（門別ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジョに7馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月23日、中1週で迎えた14戦目は、平取町義経神社例大祭賞（門別ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は桑村真明騎手（4戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のクインリースマイルに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

8月4日、中1週で迎えた15戦目は、ケフェウス特別（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（3戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、リードを2馬身以上確保して、でレースを牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のロゼピスケスに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月18日、中1週で迎えた16戦目は、マイネルセレクト賞（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のシーサイドカフェをクビ差振り切って怒涛の5連勝を決めた。

9月17日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、レ・コードなまちにいかっぷ特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（5戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

10月15日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた18戦目は、優駿の里北海道安平町「早来雪だるま」特別（門別ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で岩橋勇二騎手（6戦4勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい6着に敗れた。

10月29日、中1週で迎えた19戦目は、鵡川ししゃも特別（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で岩橋勇二騎手（7戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた20戦目は、日胆管内農協特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岩橋勇二騎手（8戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るパッパターチを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて7勝目をつかんだ。