テイエムオーロラ（2006年生、母ペリーヌ）

テイエムオーロラ（2006年3月23日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋オーロラ」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時8歳）と交配したペリーヌが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）大北牧場。戦績は、中央平地21戦6勝2着4回。2010年の府中牝馬ステークス(牝G3)に勝利した他、2010年のマーメイドステークス(牝ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、大北牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場され、竹園正継によって525万円で落札された。

五十嵐忠男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

8月2日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩みのないペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、6着に終わった。

8月30日、中3週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したラブチャーミーにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月21日、中2週で迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したカイテキプリンを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

10月4日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（2009年）

3月1日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた6戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、4着に入った。

5月17日、中3週で迎えた8戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスプリングアウェクを3/4馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

5月31日、中1週で迎えた9戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のこでまり賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったリーチコンセンサスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

6月27日、中3週で迎えた10戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の朝里川特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

7月19日、中2週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 雨/不良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったナイアードに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

8月8日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月29日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下のまりも特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

4歳（2010年）

3月27日、約7か月の休養明けで迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のリキサンシンオーに3馬身半の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

5月8日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサクラローズマリーをクビ差振り切って3勝目を奪取した。

5月23日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（4戦2勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではひたひたと前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のクーデグレイスをハナ差振り切って雨中の一戦を制した。

6月20日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で国分恭介騎手（5戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月20日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダブルウェッジをアタマ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月17日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（6戦3勝）。17頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘志で渋太く粘り続けて、最後は2着のセラフィックロンプを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号を奪取した。

11月21日、中4週で迎えた20戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（7戦4勝）。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

12月19日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（8戦4勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。競走中止となった。