ユーリカランチ（2005年生、母ヤワラ）

ユーリカランチ（2005年2月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「新しい物を発見する（ギリシャ語）＋牧場」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のグレートサクセス（当時11歳）と交配したヤワラが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方16戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2010年の福山・高知連携勝海舟シリーズ一戦(一般C8)。

経歴

デビュー前

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

6月16日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい7着に終わった。

9月23日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。

10月28日、中4週で迎えた3戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/不良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

11月25日、中3週で迎えた4戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

3歳（2008年）

3月8日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3月22日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は草野太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

11月20日、約8か月の休み明けで迎えた7戦目は、脇田創騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。先手を取り、若干速いペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた8戦目は、小国博行騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

4歳（2009年）

5月10日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、實川純一騎手を鞍上に迎えて、一般E4（高知ダート1300m 晴/良）に出走。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

5月16日、連闘で迎えた10戦目は、笠野雄大騎手を鞍上に迎えて、一般Eホ（高知ダート1300m 曇/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したカルストンシックルを捕まえ切れず、4馬身差の2着に敗北した。

6月7日、中2週で迎えた11戦目は、高知・福山連携いろは丸シリーズ五戦（福山ダート1250m 晴/良）に出走。鞍上は實川純一騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6月27日、中2週で迎えた12戦目は、西川敏弘騎手を鞍上に迎えて、一般E7（高知ダート1300m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

8月8日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、一般E4（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は實川純一騎手（2戦0勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

9月5日、中3週で迎えた14戦目は、高野毅騎手を鞍上に迎えて、ファイナルレース（高知ダート1300m 晴/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、タイガーヒルにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月23日、中6週で迎えた15戦目は、永森大智騎手を鞍上に迎えて、一般E5（高知ダート1300m 晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

10月31日、連闘で迎えた16戦目は、一般Eニ（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で永森大智騎手（1戦0勝）。5頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアートシアターに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月6日、連闘で迎えた17戦目は、一般E6（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で永森大智騎手（2戦1勝）。7頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したサマーウィッシュを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

11月13日、連闘で迎えた18戦目は、一般Eハ（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で永森大智騎手（3戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて3着に敗れた。

12月6日、中2週で迎えた19戦目は、一般E3（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は高野毅騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のギャラクシーキッドに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月19日、中1週で迎えた20戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、土佐日記紀行特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

5歳（2010年）

8月8日、約7か月半の休み明けで迎えた21戦目は、宮川浩一騎手を鞍上に迎えて、福山・高知連携よさこいシリーズ第一戦（福山ダート1250m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。9着に終わった。

9月5日、中3週で迎えた22戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、福山・高知連携勝海舟シリーズ一戦（福山ダート1250m 晴/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のウエスタンイライザに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。