サニングデール（1999年生、母カディザデー）

サニングデール（1999年4月1日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のウォーニング（当時14歳）と交配したカディザデーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（株）タイヘイ牧場。戦績は、中央平地25戦7勝2着4回、地方1戦0勝、海外1戦0勝。2004年の高松宮記念(G1)に勝利した他、2002年のCBC賞(G2)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、タイヘイ牧場から「北海道7月セレクト市場サラブレッド当歳」に上場され、後藤繁樹によって5,775万円で落札された。

瀬戸口勉厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

11月25日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダンツジャッジに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月9日、中1週で迎えた2戦目は、2歳500万下の千両賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったゴーストスズカに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

3歳（2002年）

4月21日、約4か月半の休養明けで迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 雨/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のキーンランドスワンに2馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦を物にした。

5月11日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい6着に敗れた。

6月9日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のサダムブルースカイに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

6月30日、中2週で迎えた6戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のタイキトレジャーに1馬身3/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

9月29日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、G1のスプリンターズステークス（新潟芝1200m 曇/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（5戦3勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

10月26日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた8戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（6戦3勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの秋風ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したサーガノヴェルにハナ差届かず2着に惜敗した。

12月15日、中4週で迎えた10戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカフェボストニアンを半馬身振り切って3つ目の重賞タイトルを獲得した。

4歳（2003年）

2月9日、中7週で迎えた11戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月2日、中2週で迎えた12戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（8戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったショウナンカンプに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月30日、中3週で迎えた13戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（9戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したビリーヴを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

5月18日、中6週で迎えた14戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（10戦3勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

11月1日、約5か月半の休養明けで迎えた15戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（11戦3勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた16戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に敗れた。

12月21日、中4週で迎えた17戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。

5歳（2004年）

1月11日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

2月8日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（12戦3勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

2月29日、中2週で迎えた20戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のシーイズトウショウをアタマ差振り切って4つ目の重賞タイトルを獲得した。

3月28日、中3週で迎えた21戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（13戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のデュランダルをクビ差振り切って上半期スプリント王の称号を奪取した。

5月16日、中6週で迎えた22戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（14戦4勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

7月4日、中6週で迎えた23戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（15戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

9月12日、中9週で迎えた24戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（16戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月3日、中2週で迎えた25戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（17戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

11月3日、中3週で迎えた26戦目は、G1のJBCスプリント（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（18戦4勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月12日、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1000m）に出走。鞍上は7戦連続で福永祐一騎手（19戦4勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。7着に敗れた。