エメラルドアイル（1999年生、母アイリッシュダンス）

エメラルドアイル（1999年4月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時13歳）と交配したアイリッシュダンスが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地30戦5勝2着12回。2002年の忘れな草賞(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,400万円（85万×40口）で一口馬主が募集された。

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

11月3日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1400m 雨/良）に出走。馬体重は440kg。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた2戦目は、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

12月15日、中2週で迎えた3戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたミナミノプラチナ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3歳（2002年）

1月12日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

2月9日、中3週で迎えた5戦目は、G.ビエトリーニ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のスプラッシュヒットをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3月16日、中4週で迎えた6戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

4月7日、中2週で迎えた7戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月4日、中3週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の矢車賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したトシザダンサーを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月9日、中4週で迎えた9戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたニシオノーブル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月14日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

10月6日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた11戦目は、3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のプラントヒロムに2馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

12月8日、中8週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

4歳（2003年）

10月12日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた13戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したシロキタガデスにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月26日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

11月16日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の高湯特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月14日、中3週で迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の犬山特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したアインクライマーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

5歳（2004年）

1月18日、中4週で迎えた17戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の遠賀川特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたマーブルバルダー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月7日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の御在所特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したトウカイラブを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた21戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったラガーシュリンクスにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

7月3日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下の南港特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したインセンティブガイに3/4馬身届かず2着に敗北した。

7月25日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のパドカトルをクビ差振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

8月22日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、勝ったアドマイヤテレサにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

9月5日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアイルビーバックを半馬身振り切ってファンの期待に応えた。

9月25日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の甲東特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下のナリタブライアンメモリアル（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、伸びてきたハットトリック決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

11月28日、中4週で迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（5戦2勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったシアリアスバイオに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月19日、中2週で迎えた29戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北摂特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

6歳（2005年）

2月12日、中7週で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下の春日特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のサンショーオーを半馬身振り切ってファンの期待に応えた。