アイアムエンジェル（2003年生、母アイアムザウィナー）

アイアムエンジェル（2003年3月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋天使」。毛色は鹿毛。種牡馬のボストンハーバー（当時9歳）と交配したアイアムザウィナーが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地21戦2勝2着5回、地方1戦0勝2着1回。2006年のファルコンステークス(G3)で2着に入った他、2005年のエーデルワイス賞(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

杉浦宏昭厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

6月25日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館ダート1000m 雨/良）に出走。馬体重は484kg。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスズカミンクスに6馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月7日、中3週で迎えた3戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では稟性の負けじ心を発揮してゴールまでタレずに走り切り、4着を確保した。

9月3日、中3週で迎えた4戦目は、2歳500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のモンテティアラに4馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

10月20日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、グレイスティアラに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2006年）

3月11日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、タガノバスティーユに3/4馬身交わされて2着となった。

4月9日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり18着に終わった。

6月18日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

11月19日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた9戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 雨/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが鈍く16着に終わった。

12月10日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた10戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

4歳（2007年）

10月8日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西湖特別（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って9着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた12戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

12月9日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、ナチュラルメイクに交わされて3馬身差の2着となった。

12月22日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の中京日経賞（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したキルシュワッサーに半馬身届かず2着となった。

5歳（2008年）

3月22日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、キッスアンドライドに半馬身交わされて2着に敗北した。

4月6日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

5月25日、中6週で迎えた17戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月14日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の知多特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

8月9日、中7週で迎えた19戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の長岡特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたタケデンノキボー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

10月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の会津特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

11月2日、連闘で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の河北新報杯（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

12月28日、中7週で迎えた22戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に敗れた。