キングズソード（2019年生、母キングスベリー）

キングズソード（2019年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「王の剣。兄キングズガードより連想。兄のような活躍を願って」。毛色は鹿毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時16歳）と交配したキングスベリーが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は日進牧場。2023年のJBCクラシック(Jpn1)に勝利した他、2024年の帝王賞(Jpn1)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額1,800万円（9万×200口）で一口馬主が募集された。

寺島良厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2022年）

1月10日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のレッドラパルマを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

3月5日、中7週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

6月5日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

7月3日、中3週で迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で今村聖奈騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るケイアイメビウスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月24日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上2勝クラスの岩国特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で今村聖奈騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

9月17日、中7週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの大府特別（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で今村聖奈騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

11月26日、中9週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で今村聖奈騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったミッキーヌチバナに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

12月17日、中2週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの赤穂特別（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナムアミダブツに約10馬身の大差をつけて順当に勝利した。

4歳（2023年）

2月25日、中9週で迎えた9戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの伊丹ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のサンライズアリオンをクビ差振り切って4勝目を手にした。

4月16日、中6週で迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月11日、中7週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの三宮ステークス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメイクアリープをハナ差振り切って5勝目を奪取した。

8月12日、中8週で迎えた12戦目は、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るスレイマンを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて優勝

11月3日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のJBCクラシック（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るノットゥルノを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を果たした。

12月29日、中7週で迎えた14戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

5歳（2024年）

2月18日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月1日、中9週で迎えた16戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上はJ.モレイラ騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

6月26日、中7週で迎えた17戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のウィルソンテソーロに1馬身3/4の差をつけて2つ目のG1タイトルをゲットした。