トランセンデンス（2018年生、母タントタント）

トランセンデンス（2018年2月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトランセンド（当時12歳）と交配したタントタントが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は藤本ファーム。2020年のJBC2歳優駿(Jpn3)で2着に入った他、2021年の羽田盃(S1)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2020年）

6月10日、デビュー戦は岩橋勇二騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1100m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るトゥルスウィーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

7月9日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ3（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

7月28日、中2週で迎えた3戦目は、2歳地方重賞のブリーダーズゴールドジュニアカップ（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

9月3日、中4週で迎えた4戦目は、2歳地方重賞のサッポロクラシックカップ（門別ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で岩橋勇二騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、ラッキードリームにハナ差交わされて2着となった。

10月1日、中3週で迎えた5戦目は、2歳地方重賞のサンライズカップ（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岩橋勇二騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

11月3日、中4週で迎えた6戦目は、2歳Jpn3のJBC2歳優駿（門別ダート1800m 晴/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で岩橋勇二騎手（5戦1勝）。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったラッキードリームをクビ差捉え切れず2着となった。

12月16日、中5週で迎えた7戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

3歳（2021年）

1月7日、中2週で迎えた8戦目は、3歳S3のニューイヤーカップ（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るジョーロノを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

2月18日、中5週で迎えた9戦目は、3歳S3の雲取賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったランリョウオーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3月24日、中4週で迎えた10戦目は、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

4月29日、中4週で迎えた11戦目は、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るアランバローズを上がり3位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

6月9日、中5週で迎えた12戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で森泰斗騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

9月15日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた13戦目は、3歳S1の戸塚記念（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で森泰斗騎手（6戦2勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったセイカメテオポリスにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

10月20日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた14戦目は、S3の埼玉新聞栄冠賞（浦和ダート2000m 晴/稍重）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で森泰斗騎手（7戦2勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

12月8日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で森泰斗騎手（8戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4歳（2022年）

1月3日、中3週で迎えた16戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

3月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、隅田川オープン（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

4月21日、中2週で迎えた18戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、S3のブリリアントカップ（大井ダート1800m 雨/重）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

5月18日、中3週で迎えた19戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

8月25日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、S3のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（9戦2勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

10月19日、中7週で迎えた21戦目は、S3の埼玉新聞栄冠賞（浦和ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（10戦2勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた22戦目は、生田オープン（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（11戦2勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を披露し、3着に入った。

12月6日、中3週で迎えた23戦目は、ビオラ賞（大井ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（12戦2勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

5歳（2023年）

4月6日、約4か月の休み明けで迎えた24戦目は、幸オープン（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（13戦2勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

4月13日、連闘で迎えた25戦目は、柏の葉オープン（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したリッカルドにクビ差届かず2着となった。

5月17日、中4週で迎えた26戦目は、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

6月15日、中3週で迎えた27戦目は、中原オープン（川崎ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（3戦0勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したベストマッチョに半馬身届かず2着となった。

7月6日、中2週で迎えた28戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、スパーキングサマーチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

8月2日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデS3のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（4戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

11月12日、約3か月半の休養明けで迎えた30戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、セニョールベスト特別（高知ダート1600m 曇/不良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るテンペスタースを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

12月3日、中2週で迎えた31戦目は、長沢の滝特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したダノンアレーに半馬身届かず2着に敗北した。

12月17日、中1週で迎えた32戦目は、鏡川特別（高知ダート1900m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月29日、中1週で迎えた33戦目は、中屋特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で赤岡修次騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったダノンマジックに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6歳（2024年）

1月23日、中3週で迎えた34戦目は、一般B2（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で赤岡修次騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したプレトリアを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

2月15日、中2週で迎えた35戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、白鷺賞（姫路ダート2000m 雨/良）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったラッキードリームに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

3月24日、中4週で迎えた36戦目は、はがくれ大賞典（佐賀ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（5戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

4月9日、中1週で迎えた37戦目は、東海桜花賞（名古屋ダート2100m 晴/不良）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（5戦1勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

5月6日、中3週で迎えた38戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2100m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

6月26日、中6週で迎えた39戦目は、安藤洋一騎手を鞍上に迎えて、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

デビュー前

田中守厩舎（高知）へ入厩。

9月29日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた40戦目は、郷間勇太騎手を鞍上に迎えて、珊瑚冠賞（高知ダート1900m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

11月3日、中4週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた41戦目は、加藤翔馬騎手を鞍上に迎えて、北國王冠（金沢ダート2600m 晴/重）に出走。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。