ドライスタウト（2019年生、母マストバイアイテム）

ドライスタウト（2019年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「黒ビールの種類の名前。本馬の毛色より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時16歳）と交配したマストバイアイテムが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。2021年の全日本2歳優駿(Jpn1)に勝利した他、2023年のフェブラリーステークス(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

YGGオーナーズクラブにて総額1,980万円（1.98万×1000口）で一口馬主が募集された。

牧浦充徳厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

9月26日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1200m 雨/不良）に出走。馬体重は522kg。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るワセダタンクを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月13日、中6週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのオキザリス賞（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るインコントラーレを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて制した。

12月15日、中4週で迎えた3戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のコンバスチョンに2馬身半の差をつけてG1初挑戦初制覇を成し遂げた。

3歳（2022年）

5月4日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

11月20日、約6か月半の休養明けで迎えた5戦目は、霜月ステークス（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のケイアイターコイズに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりの実戦を物にした。

4歳（2023年）

1月7日、中6週で迎えた6戦目は、すばるステークス（中京ダート1400m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったバトルクライにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

2月19日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（5戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月2日、中9週で迎えた8戦目は、ハンデJpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸崎圭太騎手（6戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたウィルソンテソーロ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

9月20日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、Jpn3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で戸崎圭太騎手（7戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスマイルウィを上がり1位タイの末脚で3/4馬身差し切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

11月11日、中6週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた10戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のタガノビューティーに1馬身3/4の差をつけて3つ目の重賞タイトルをゲットした。