ケイアイターコイズ（2016年生、母ケイアイデイジー）

ケイアイターコイズ（2016年2月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+色名」。毛色は芦毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時13歳）と交配したケイアイデイジーが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は新冠橋本牧場。戦績は、中央平地2戦1勝2着1回。2022年の名鉄杯(オープン)に勝利した他、2023年の令月ステークス(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

11月17日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のデュープロセスをクビ差振り切って初白星を挙げた。

12月15日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の寒椿賞（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったオーヴァルエースにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2019年）

1月26日、中5週で迎えた3戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはこべら賞（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のレッドルゼルに4馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

3月10日、中5週で迎えた4戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

4月28日、中6週で迎えた5戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤懸貴志騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたヴァニラアイス決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5月12日、中1週で迎えた6戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤懸貴志騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

6月30日、中6週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの香嵐渓特別（中京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で藤懸貴志騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

10月26日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で藤懸貴志騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスのドンカスターカップ（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤懸貴志騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、スズカフェスタに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

12月1日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの鳴海特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤懸貴志騎手（7戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、エルモンストロに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

12月28日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの春待月賞（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で藤懸貴志騎手（8戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

4歳（2020年）

1月26日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で藤懸貴志騎手（9戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい6着に敗れた。

2月9日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で藤懸貴志騎手（10戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、アスターソードに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

2月23日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は12戦連続で藤懸貴志騎手（11戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

5月30日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

8月1日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月4日、中8週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラス（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤懸貴志騎手（12戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

11月22日、中6週で迎えた18戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの妙見山特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

12月26日、中4週で迎えた19戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

5歳（2021年）

10月10日、約9か月半の休養明けで迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤルプスをクビ差振り切って休み明けの一戦を物にした。

11月14日、中4週で迎えた21戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて先頭をうかがい、最後は2着のフルヴォートをクビ差振り切って4勝目を掴み取った。

12月5日、中2週で迎えた22戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

6歳（2022年）

2月13日、中9週で迎えた23戦目は、バレンタインステークス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦2勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したメイショウウズマサにクビ差届かず2着となった。

3月26日、中5週で迎えた24戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、名鉄杯（中京ダート1400m 雨/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓の闘争本能でジリジリと辛抱強く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のディサーニングをクビ差振り切って雨中の激闘を制した。

10月5日、約6か月半の休養明けで迎えた25戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

10月30日、中3週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

11月20日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた27戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、霜月ステークス（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったドライスタウトにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

7歳（2023年）

1月7日、中6週で迎えた28戦目は、すばるステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた29戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの令月ステークス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のアイオライトを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

2月19日、中1週で迎えた30戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

5月27日、約3か月の休み明けで迎えた31戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は横山武史騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

7月9日、中5週で迎えた32戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤懸貴志騎手（13戦1勝）。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

2023年7月12日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

8月17日、中5週で迎えた33戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、教養センターで騎手を目指せ特別2（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のエフェルヴェソンスを半馬身振り切って断トツ人気に応えた。

9月14日、中3週で迎えた34戦目は、ウポポイオータムスプリント（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のジャスパーシャインをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月11日、中3週で迎えた35戦目は、JA日胆青協60周年“紡”特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石川倭騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。競走中止となった。