フリビオン（2014年生、母ビオンディーナ）

フリビオン（2014年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のフリオーソ（当時10歳）と交配したビオンディーナが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はオリエント牧場。2017年の高知県知事賞(地方重賞)に勝利した他、2017年の西日本ダービー(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、オリエント牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、西森鶴によって270万円で落札された。

炭田健二厩舎（高知）へ入厩。

2歳（2016年）

7月24日、デビュー戦は中西達也騎手を鞍上に据えて、2歳（高知ダート800m 曇/良）に出走。馬体重は425kg。5頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のバーントシェンナに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月13日、中2週で迎えた2戦目は、2歳（高知ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中西達也騎手（1戦1勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったバーントシェンナに詰め切れず、2馬身差の2着に敗れた。

9月11日、中3週で迎えた3戦目は、2歳（高知ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中西達也騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた4戦目は、2歳戦の美和記念特別（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で中西達也騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したソラネを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月16日、中1週で迎えた5戦目は、2歳（高知ダート1300m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で中西達也騎手（4戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタルトフリュイに約12馬身の大差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月29日、中1週で迎えた6戦目は、一般C3-6（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で中西達也騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のジャストサウンドに2馬身半の差をつけて3勝目をゲットした。

11月23日、中3週で迎えた7戦目は、2歳地方重賞の黒潮ジュニアチャンピオンシップ（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で中西達也騎手（6戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るバーントシェンナを異次元の末脚でハナ差だけ差し切ってファンの期待に応えた。

12月10日、中1週で迎えた8戦目は、2歳戦のうんと特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で中西達也騎手（7戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のタッチスプリントに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

12月25日、中1週で迎えた9戦目は、2歳地方重賞の金の鞍賞（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で中西達也騎手（8戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のタッチスプリントに1馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

3歳（2017年）

3月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳地方重賞の土佐春花賞（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で中西達也騎手（9戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

4月8日、中2週で迎えた11戦目は、一般C2-2（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は11戦連続で中西達也騎手（10戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヴィリープを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

4月23日、中1週で迎えた12戦目は、ぼうしパン特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は12戦連続で中西達也騎手（11戦7勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のサクラレグルスに2馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

5月14日、中2週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞の黒潮皐月賞（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は13戦連続で中西達也騎手（12戦8勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るバーントシェンナを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて優勝

6月3日、中2週で迎えた14戦目は、一般B2（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で中西達也騎手（13戦9勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドリームセンスに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月18日、中1週で迎えた15戦目は、3歳地方重賞の高知優駿（高知ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で中西達也騎手（14戦10勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るバーントシェンナを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

8月19日、中8週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた16戦目は、西川敏弘騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の栴檀特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るコパノイワザールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

9月2日、中1週で迎えた17戦目は、3歳戦の魚梁瀬杉特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西川敏弘騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のモミヂノニシキを3/4馬身振り切って圧巻の7連勝を決めた。

9月18日、中1週で迎えた18戦目は、倉兼育康騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の珊瑚冠賞（高知ダート1900m 晴/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカッサイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

10月22日、中4週で迎えた19戦目は、3歳地方重賞の西日本ダービー（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は西川敏弘騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るムーンファーストを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて驚異の9連勝を決めた。

11月19日、中3週で迎えた20戦目は、3歳M1のダービーグランプリ（水沢ダート2000m 雪/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で西川敏弘騎手（3戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したスーパーステションを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月31日、中5週で迎えた21戦目は、地方重賞の高知県知事賞（高知ダート2400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で西川敏弘騎手（4戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のチャオに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4歳（2018年）

2月6日、中4週で迎えた22戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で西川敏弘騎手（5戦4勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

2月25日、中2週で迎えた23戦目は、地方重賞のだるま夕日賞（高知ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で西川敏弘騎手（6戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

11月4日、約8か月半の休養明けで迎えた24戦目は、一般A2（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で西川敏弘騎手（7戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

12月15日、中5週で迎えた25戦目は、一般A2（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で西川敏弘騎手（8戦4勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったミサイルマンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

12月31日、中1週で迎えた26戦目は、地方重賞の高知県知事賞（高知ダート2400m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で西川敏弘騎手（9戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

5歳（2019年）

1月13日、中1週で迎えた27戦目は、一般A2（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で西川敏弘騎手（10戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

3月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、一般A2（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で西川敏弘騎手（11戦4勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

4月21日、中2週で迎えた29戦目は、一般A2（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で西川敏弘騎手（12戦4勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

7月3日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、湘南ひらつかオープン（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた31戦目は、文月オープン（川崎ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

8月6日、中1週で迎えた32戦目は、大暑特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

10月10日、中8週で迎えた33戦目は、ハンデ戦の神無月特別（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた34戦目は、幸オープン（川崎ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で山崎誠士騎手（4戦0勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

11月21日、中3週で迎えた35戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、中原オープン（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた36戦目は、ビオラ賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（5戦0勝）。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

6歳（2020年）

9月6日、約9か月の休養明けで迎えた37戦目は、一般C3 16（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は西川敏弘騎手（13戦4勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

2020年9月25日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。