レッドアリオン（2010年生、母エリモピクシー）

レッドアリオン（2010年2月28日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話に登場する天馬の名。天馬の如く駆け抜けるよう」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時12歳）と交配したエリモピクシーが13歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）エクセルマネジメント。戦績は、中央平地40戦7勝2着4回。2015年のマイラーズカップ(G2)に勝利した他、2013年のニュージーランドトロフィー(G2)で2着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

東京サラブレッドクラブにて総額4,800万円（12万×400口）で一口馬主が募集された。

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

9月17日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したタガノミューチャンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

9月29日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したディアマイベイビーにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月20日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

11月17日、中3週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 雨/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では出色の末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを2馬身以上キープして、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のヘミングウェイに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2013年）

1月6日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月23日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた8戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のフローラルウォーク賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のサトノプレステージに3馬身半の差をつけて2勝目をゲットした。

4月6日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したエーシントップを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

5月5日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、4着に終わった。

9月29日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

10月19日、中2週で迎えた12戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（3戦1勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

11月23日、中4週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

12月14日、中2週で迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、トリップにハナ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（2014年）

1月18日、中4週で迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のセイルラージに2馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

4月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

4月27日、中2週で迎えた17戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着に入った。

6月1日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

9月14日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線に入ると、前で粘るバッドボーイを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月25日、中5週で迎えた20戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

11月23日、中3週で迎えた21戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（5戦1勝）。17頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた22戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（6戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

5歳（2015年）

2月22日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るラインスピリットを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4月26日、中8週で迎えた24戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（7戦2勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るサンライズメジャーをクビ差だけ差し切って悲願の重賞初制覇を果たした。

6月7日、中5週で迎えた25戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（8戦3勝）。17頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

7月26日、中6週で迎えた26戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川須栄彦騎手（9戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

8月16日、中2週で迎えた27戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川須栄彦騎手（10戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のマジェスティハーツを3/4馬身振り切って重賞2勝目をマークした。

9月13日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で川須栄彦騎手（11戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して4番手で通過。最後はタレてしまい16着に敗れた。

11月22日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で川須栄彦騎手（12戦4勝）。18頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では今一つ伸び切れず18着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた30戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のチャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

6歳（2016年）

2月21日、中9週で迎えた31戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（13戦4勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

4月24日、中8週で迎えた32戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（14戦4勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

6月5日、中5週で迎えた33戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（15戦4勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

8月14日、中9週で迎えた34戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

9月11日、中3週で迎えた35戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

10月2日、中2週で迎えた36戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（16戦4勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではいいところがなく14着に終わった。

11月27日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた37戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 雨/重）に出走。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では全く伸びず16着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた38戦目は、V.シュミノー騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

7歳（2017年）

3月4日、中9週で迎えた39戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい12着に敗れた。

3月26日、中2週で迎えた40戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。18頭立ての18番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず17着に終わった。