シャケトラ（2013年生、母サマーハ）

シャケトラ（2013年3月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「イタリアの幻のデザートワイン」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時15歳）と交配したサマーハが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2017年の日経賞(G2)に勝利した他、2019年の阪神大賞典(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、金子真人ホールディングスによって5,292万円で落札された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2016年）

6月12日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は516kg。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のメイショウオニマルに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

7月3日、中2週で迎えた2戦目は、3歳以上500万下の美濃特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月1日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のライトファンタジアに3馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

12月11日、中9週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のリッチーリッチーを3/4馬身振り切って断トツ人気に応えた。

4歳（2017年）

1月17日、中4週で迎えた5戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は浜中俊騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したミッキーロケットにハナ差届かず2着に甘んじた。

3月25日、中9週で迎えた6戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るミライヘノツバサを驚異的な末脚で3/4馬身差し切って重賞ウィナーの称号を手にした。

4月30日、中4週で迎えた7戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

6月25日、中7週で迎えた8戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

10月29日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 雨/不良）に出走。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって11着に敗れた。

12月24日、中3週で迎えた11戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

6歳（2019年）

1月20日、約13か月の休養明けで迎えた12戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のフィエールマンをアタマ差振り切って重賞2勝目を挙げた。

3月17日、中7週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカフジプリンスに5馬身の差をつけて重賞3勝目をマークした。