プライムライン（2017年生、母バートラムガーデン）

プライムライン（2017年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「最良のライン。生産牧場と預託調教師のラインが最良になるように」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時16歳）と交配したバートラムガーデンが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。主な勝ち鞍は2021年の池月・磨墨賞(一般C2八九)。

経歴

デビュー前

広尾サラブレッド倶楽部にて総額4,760万円（2.38万×2000口）で一口馬主が募集された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月20日、デビュー戦は坂井瑠星騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は452kg。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

3歳（2020年）

8月17日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、3歳戦のエメラルド賞（盛岡芝1700m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

4歳（2021年）

4月30日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg戻して迎えた3戦目は、石川駿介騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二三（大井ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって最後はエスティローレルと並んで8着同着となった。

5月20日、中2週で迎えた4戦目は、一般C3一二三（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で石川駿介騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で懸命に走り抜いたが、ファーストペガサスに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

6月8日、中2週で迎えた5戦目は、一般C2十十一（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で石川駿介騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで崩れずに走り抜いたが、勝ったサンワラワラにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

9月10日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、2020世界がいつかまた、騒がしくありますように。賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で石川駿介騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のマイネルビーラヴドに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月18日、連闘で迎えた7戦目は、池月・磨墨賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で石川駿介騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネルグローバルに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

10月7日、中2週で迎えた8戦目は、一般C2四五（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で石川駿介騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて先頭を奪い、最後は2着のツルオカサンデーに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。

5歳（2022年）

3月26日、約5か月半の休み明けで迎えた9戦目は、古川奈穂騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のように急駛したが、抜け出したウインアキレウスにクビ差届かず2着となった。

4月9日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で古川奈穂騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したドンカポノにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月1日、中2週で迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヴィレーヌを驚異的な末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

5月21日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

11月13日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスのドンカスターカップ（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

11月27日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のヒルノアマランテに1馬身1/4の差をつけて優勝

12月18日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

6歳（2023年）

2月18日、中8週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの播磨ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井瑠星騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

4月15日、中7週で迎えた17戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの天満橋ステークス（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、タガノクリステルに交わされて1馬身差の2着となった。

4月30日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上3勝クラスの東大路ステークス（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

2020年8月28日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

10月22日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの桂川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

12月17日、中7週で迎えた20戦目は、T.マーカンド騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず15着に敗れた。

2020年8月28日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。