アイスバブル（2015年生、母ウィンターコスモス）

アイスバブル（2015年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「カナダ、アブラハム湖の氷の泡」。毛色は芦毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したウィンターコスモスが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年の目黒記念(ハンデG2)で2着に入った他、2021年の函館記念(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

12月10日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったステイフーリッシュにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

12月24日、中1週で迎えた2戦目は、V.シュミノー騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

3歳（2018年）

1月28日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアリュマージュに1馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3月31日、中8週で迎えた4戦目は、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

5月5日、中4週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

7月29日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1800m 雨/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったシャルルマーニュに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

8月26日、中3週で迎えた7戦目は、B.アヴドゥラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウグロッケに1馬身3/4の差をつけて2勝目を奪取した。

10月21日、中7週で迎えた8戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したアシュリンを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月10日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でJ.モレイラ騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のジャーミネイトを3/4馬身振り切って3勝目を収める

4歳（2019年）

1月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の早春ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のヘリファルテを半馬身振り切って4勝目を獲得した。

5月26日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上はB.アヴドゥラ騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったルックトゥワイスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

8月4日、中9週で迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

11月3日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

12月7日、中4週で迎えた14戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

5歳（2020年）

1月6日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、S.フォーリー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

3月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg絞って迎えた16戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

5月9日、中5週で迎えた17戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた18戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたキングオブコージ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

9月6日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の農林水産省賞典新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い脚を使えず16着に敗れた。

10月11日、中4週で迎えた20戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。17頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

11月8日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

6歳（2021年）

2月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた22戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

5月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5月30日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

7月18日、中6週で迎えた25戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の農林水産省賞典函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったトーセンスーリヤに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

8月22日、中4週で迎えた26戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

9月5日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で水口優也騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

11月7日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

12月11日、中4週で迎えた29戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は水口優也騎手（3戦0勝）。18頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

7歳（2022年）

2月5日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた30戦目は、アルデバランステークス（中京ダート1900m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（4戦0勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず16着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で水口優也騎手（5戦0勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

5月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた32戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

7月3日、中7週で迎えた33戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は水口優也騎手（6戦0勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（7戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

8月21日、中4週で迎えた35戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で水口優也騎手（8戦0勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

2022年8月31日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。