エアマデレーン（2010年生、母エアセイレン）

エアマデレーン（2010年4月22日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋スウェーデン王女名より」。毛色は青鹿毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時11歳）と交配したエアセイレンが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）稲原牧場。戦績は、中央平地13戦0勝2着3回、地方26戦8勝2着4回。2016年のコスモス賞(牝)に勝利した他、2016年の東海クラウン(一般A1 B以上)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

笹田和秀厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

7月7日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

8月4日、中3週で迎えた2戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入った。

8月25日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、ケイティバローズに交わされて3馬身差の2着となった。

9月17日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

4歳（2014年）

2月12日、約5か月の休み明けで迎えた5戦目は、笹田知宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったサトノデプロマットに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

3月6日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で笹田知宏騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロードジェネラルに約10馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

3月25日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で笹田知宏騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に敗れた。

4月16日、中2週で迎えた8戦目は、くろゆり賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で笹田知宏騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のスイングタキオンに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

5月5日、中2週で迎えた9戦目は、ちっちゃいおっさん大笑点（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で笹田知宏騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で笹田知宏騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のレニンフェアに1馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

7月20日、中8週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

8月10日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、勝ったキャニオンバレーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

12月20日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したショウリノウタゲを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2015年）

1月5日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（5戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

1月18日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（6戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

3月14日、中7週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で松山弘平騎手（7戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5月23日、中9週で迎えた17戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

6月27日、中4週で迎えた18戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

8月30日、中8週で迎えた19戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず9着に敗れた。

10月8日、中5週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた20戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、アキアカネ賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナムラビジンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

10月20日、中1週で迎えた21戦目は、天秤座特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のテイエムレオネッサをアタマ差振り切って制した。

11月2日、中1週で迎えた22戦目は、うさぎ座特別（名古屋ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したアナザーデイに半馬身届かず2着に敗北した。

11月18日、中1週で迎えた23戦目は、一般B3（名古屋ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったハナビクイーンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月30日、中1週で迎えた24戦目は、オリオン座特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安部幸夫騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るウォーターエイトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月23日、中2週で迎えた25戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で安部幸夫騎手（5戦3勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

6歳（2016年）

1月2日、中0週で迎えた26戦目は、地方重賞の新春盃オープン（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安部幸夫騎手（6戦3勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた27戦目は、シデ特別（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で安部幸夫騎手（7戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

2月2日、中1週で迎えた28戦目は、たまつげ特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で安部幸夫騎手（8戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のサザンキングをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

2月19日、中1週で迎えた29戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の梅見月杯（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた30戦目は、東海クラウン（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（9戦4勝）。5頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったウォースピリッツに詰め切れず、3馬身差の2着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた31戦目は、山桜特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（10戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

4月20日、連闘で迎えた32戦目は、名古屋チャレンジカップジュピター賞（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（11戦4勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

6月17日、中7週で迎えた33戦目は、揖斐峡特別（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は大畑雅章騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に敗れた。

7月8日、中2週で迎えた34戦目は、アマリリス特別（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大畑雅章騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた35戦目は、ハイビスカス特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（12戦4勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた36戦目は、山田祥雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンのコスモス賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のイワクラギンガに1馬身半の差をつけて8勝目を掴み取った。

9月1日、中3週で迎えた37戦目は、牝馬限定地方重賞の秋桜賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田祥雄騎手（1戦1勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

9月22日、中2週で迎えた38戦目は、けやき特別（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山田祥雄騎手（2戦1勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

10月6日、中1週で迎えた39戦目は、はなのき特別（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は大畑雅章騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。