ナリタアトラス（1993年生、母タイシンリリイ）

ナリタアトラス（1993年3月24日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のマルゼンスキー（当時19歳）と交配したタイシンリリイが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上悦夫。戦績は、中央平地8戦1勝、中央障害1戦0勝、地方37戦8勝2着6回。主な勝ち鞍は1996年の4歳未勝利。

経歴

デビュー前

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

2月3日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

3月9日、中4週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のカネダイマサルに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月30日、連闘で迎えた4戦目は、4歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。

7月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず14着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた6戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の釧路特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

10月6日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、酒井浩騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。9着に終わった。

4歳（1997年）

4月6日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から20kg絞って迎えた8戦目は、藤井正輝騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく13着に終わった。

4月19日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は酒井浩騎手（1戦0勝）。17頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい14着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた10戦目は、上越特別（新潟(地)ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤井正輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。9着に終わった。

9月9日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた11戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、襟裳岬特別（帯広ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のハマノテンユウに4馬身の差をつけて久しぶりの実戦を物にした。

9月23日、中1週で迎えた12戦目は、石狩川特別（岩見沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂下秀樹騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のタイコノヒビキに2馬身の差をつけて優勝

10月22日、中3週で迎えた13戦目は、三笠特別（岩見沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で坂下秀樹騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。3着に終わった。

5歳（1998年）

6月18日、約8か月の休養明けで迎えた14戦目は、当別川特別（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂下秀樹騎手（3戦2勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。11着に敗れた。

6月25日、連闘で迎えた15戦目は、山田和久騎手を鞍上に迎えて、ムーンライト特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。最後は、勝ったアイアイホーマーから2馬身差の2着となった。

9月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、ノーザンクロス特別（旭川ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は坂下秀樹騎手（4戦2勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。8着に敗れた。

10月6日、中1週で迎えた17戦目は、三石海浜公園特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂下秀樹騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のホンキノワタシをアタマ差制して4勝目を獲得した。

10月20日、中1週で迎えた18戦目は、五輪大橋特別（札幌(地)ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂下秀樹騎手（6戦3勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったハセミイホーから1馬身半差の2着となった。

6歳（1999年）

4月15日、約6か月の休み明けで迎えた19戦目は、美原特別（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で坂下秀樹騎手（7戦3勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったスズカエースからハナ差の2着となった。

6月17日、中8週で迎えた20戦目は、マイア特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂下秀樹騎手（8戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったカミノハードオーから4馬身差の2着に敗北した。

8月4日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、ドウベー特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂下秀樹騎手（9戦3勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。14着に敗れた。

10月27日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg戻して迎えた22戦目は、厚別特別（札幌(地)ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で坂下秀樹騎手（10戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。5着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた23戦目は、米川昇騎手を鞍上に迎えて、白石特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。8着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた24戦目は、穂別特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は坂下秀樹騎手（11戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

12月21日、中3週で迎えた25戦目は、師走特別（門別ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂下秀樹騎手（12戦3勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。3着に入った。

7歳（2000年）

1月2日、中1週で迎えた26戦目は、初夢特別（門別ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で坂下秀樹騎手（13戦3勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月22日、約5か月半の休み明けで迎えた27戦目は、カルビーポテト特別（札幌(地)ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は山田和久騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7月4日、中1週で迎えた28戦目は、シリウス特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田和久騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のイチノドンに3/4馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

7月18日、中1週で迎えた29戦目は、北島三郎特別（旭川ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山田和久騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。10着に敗れた。

8月2日、中1週で迎えた30戦目は、ノーザンクロス特別（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田和久騎手（4戦1勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。7着に終わった。

8月14日、中1週で迎えた31戦目は、ミラ特別（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田和久騎手（5戦1勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のホッカイタフターンに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月29日、中1週で迎えた32戦目は、アルファルド特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田和久騎手（6戦2勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。9着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた33戦目は、アリオト特別（旭川ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は坂下秀樹騎手（14戦3勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。14着に敗れた。

10月12日、中3週で迎えた34戦目は、静内川特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂下秀樹騎手（15戦3勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のスインギングスターに1馬身の差をつけて7勝目を挙げた。

10月24日、中1週で迎えた35戦目は、穂別特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂下秀樹騎手（16戦4勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。3着に入った。

11月8日、中1週で迎えた36戦目は、斉藤正弘騎手を鞍上に迎えて、広富特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。8着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた37戦目は、日高こんぶ特別（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は坂下秀樹騎手（17戦4勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったヤマノジェネラスから1馬身差の2着となった。

8歳（2001年）

5月1日、約5か月半の休養明けで迎えた38戦目は、時計台特別（札幌(地)ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂下秀樹騎手（18戦4勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。7着に終わった。

7月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた39戦目は、ニシパの恋人特別（旭川ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂下秀樹騎手（19戦4勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。5着に終わった。

8月2日、中1週で迎えた40戦目は、鵡川ししゃも特別（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は斉藤正弘騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったカレイジャスキッドから半馬身差の2着となった。

8月21日、中2週で迎えた41戦目は、登別マリンパーク特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斉藤正弘騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた42戦目は、帯広川西農業協同組合特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は坂下秀樹騎手（20戦4勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のサイダーストリームをクビ差制して8勝目を手中に収めた。

9月18日、中1週で迎えた43戦目は、ノーザンクロス特別（旭川ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂下秀樹騎手（21戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のオースミハードに2馬身の差をつけて9勝目を手に入れた。

10月16日、中3週で迎えた44戦目は、穂別特別（門別ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂下秀樹騎手（22戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月1日、中1週で迎えた45戦目は、富川特別（門別ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂下秀樹騎手（23戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。8着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた46戦目は、平取軽種馬生産振興会特別（門別ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂下秀樹騎手（24戦6勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。3着に入った。