タニノクリスタル（1988年生、母タニノシーバード）

タニノクリスタル（1988年4月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のクリスタルパレス（当時14歳）と交配したタニノシーバードが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地40戦3勝2着4回。1991年のサファイヤステークス(牝G3)で3着に入った他、1991年のアネモネステークス(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

宮本悳厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

1月26日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、ヤマニンマリーンに交わされて4馬身差の2着となった。

2月17日、中2週で迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るイブキスーパキングを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月10日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

3月23日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（京都芝1400m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミルフォードスルーを3/4馬身振り切って優勝

4月7日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（3戦1勝）。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

5月19日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（4戦1勝）。20頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、6着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岸滋彦騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

9月29日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岸滋彦騎手（6戦1勝）。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く3着に敗れた。

10月20日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岸滋彦騎手（7戦1勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岸滋彦騎手（8戦1勝）。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

12月14日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岸滋彦騎手（9戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に敗れた。

4歳（1992年）

5月3日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で岸滋彦騎手（10戦1勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた13戦目は、ストークステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦1勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

6月14日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の水無月ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた15戦目は、関ケ原ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（3戦1勝）。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

7月25日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の別府特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず3着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下のサマーステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（5戦1勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

9月6日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の日南特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（6戦1勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の秋分特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で熊沢重文騎手（7戦1勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた20戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の夕月特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、逃げるグランドゴールドに半馬身届かず2着となった。

10月25日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（8戦1勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したエイシンテネシーに半馬身届かず2着となった。

11月7日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の北大路特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（11戦1勝）。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず3着に敗れた。

12月5日、中3週で迎えた23戦目は、L.オサリバン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’92ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

12月27日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の千種川特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（9戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

5歳（1993年）

1月16日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下の稲荷特別（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（12戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月17日、約6か月の休み明けで迎えた26戦目は、4歳以上900万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（13戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月7日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上900万下のサマーステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（10戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったシンオジョーにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

8月22日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の玄海特別（小倉芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（11戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

9月5日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下の日南特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（12戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のフリークフィールドに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

10月31日、中7週で迎えた30戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の古都ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

11月20日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦の比叡ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（13戦2勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

12月5日、中1週で迎えた32戦目は、M.キネーン騎手を鞍上に迎えて、’93ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた33戦目は、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は土肥幸広騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

6歳（1994年）

1月16日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデ戦の寿ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた35戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、妙見山ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き6着に終わった。

2月27日、中3週で迎えた36戦目は、ハンデ戦の中京スポーツ杯（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（14戦2勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着を確保した。

3月27日、中3週で迎えた37戦目は、難波ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（15戦2勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

4月23日、中3週で迎えた38戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の晩春ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に敗れた。

5月7日、中1週で迎えた39戦目は、岸和田ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（16戦2勝）。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

6月19日、中5週で迎えた40戦目は、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 曇/稍重）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は菊沢隆仁騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。