キヌガサダンサー（1999年生、母ナイトグリッター）

キヌガサダンサー（1999年3月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時12歳）と交配したナイトグリッターが9歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上悦夫。戦績は、地方17戦9勝2着1回。2002年の日本海ダービー(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

水野善太厩舎（笠松）へ入厩。

2歳（2001年）

11月12日、デビュー戦は仙道光男騎手を鞍上に据えて、2歳戦のチャレンジ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3歳（2002年）

4月15日、約5か月の休養明けで迎えた2戦目は、蔵重浩一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳A（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。道中で単騎先頭に変わり、2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のフレンドリーラインに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月29日、中1週で迎えた3戦目は、3歳戦のカストル特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蔵重浩一郎騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のミサキに8馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

5月18日、中2週で迎えた4戦目は、一般C2（金沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で蔵重浩一郎騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のセイカチャートに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月10日、中2週で迎えた5戦目は、一般C1（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蔵重浩一郎騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のスカーレットマーチに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月24日、中1週で迎えた6戦目は、シリウス特別（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で蔵重浩一郎騎手（4戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のギントラに1馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

7月21日、中3週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の日本海ダービー（金沢ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で蔵重浩一郎騎手（5戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシャーディーガンバに1馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

9月16日、中7週で迎えた8戦目は、レグルス特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で蔵重浩一郎騎手（6戦6勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ナムラショウブに交わされて6馬身差の2着に敗北した。

9月29日、中1週で迎えた9戦目は、フルサービスセンター賞（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で蔵重浩一郎騎手（7戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた10戦目は、一般B1（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で蔵重浩一郎騎手（8戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のコーザンブレーンを半馬身振り切って7勝目を挙げた。

10月27日、中1週で迎えた11戦目は、平瀬城久騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のサラブレッド大賞典（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

11月24日、中3週で迎えた12戦目は、一般B1（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で平瀬城久騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るウインアンビシャスを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

12月3日、連闘で迎えた13戦目は、レグルス特別（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は蔵重浩一郎騎手（9戦7勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のコンカラーボーイに1馬身半の差をつけて優勝

12月14日、中1週で迎えた14戦目は、中川雅之騎手を鞍上に迎えて、尼御前特別（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4歳（2003年）

1月2日、中2週で迎えた15戦目は、ほくてつニューイヤーカップ（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で中川雅之騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。

2月4日、中4週で迎えた16戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般A4（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月18日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた17戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、一般A4（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。