オースチンローズ（2002年生、母サンライズグロリア）

オースチンローズ（2002年4月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「車名＋バラ」。毛色は鹿毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時14歳）と交配したサンライズグロリアが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）真歌田中牧場。戦績は、中央平地35戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年の喜多方特別(500万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、真歌田中牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、テンジンによって420万円で落札された。

佐藤全弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

1月5日、デビュー戦は高山太郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に敗れた。

1月22日、中1週で迎えた2戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。端に立つ形となり、凄まじいハイペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のセレナダンスに5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

2月13日、中2週で迎えた3戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

3月12日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は高山太郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

4月17日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下の雪うさぎ賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高山太郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したジャズファンクにクビ差届かず2着となった。

5月7日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高山太郎騎手（3戦0勝）。17頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

5月21日、中1週で迎えた7戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

6月5日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下のこでまり賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は高山太郎騎手（4戦0勝）。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のボストンゴールドに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月30日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の河北新報杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高山太郎騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

11月12日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の新・白河市制施行記念（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で高山太郎騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

12月3日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の南総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高山太郎騎手（7戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高山太郎騎手（8戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

4歳（2006年）

1月15日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で高山太郎騎手（9戦1勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で高山太郎騎手（10戦1勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず最後はムーンライトソナタと並んで6着同着となった。

3月25日、中6週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の知立特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で高山太郎騎手（11戦1勝）。18頭立ての10番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。最後は一杯になって17着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で高山太郎騎手（12戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた17戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

5月20日、連闘で迎えた18戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。11着に終わった。

5歳（2007年）

3月3日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上500万下の鞍ケ池特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は高山太郎騎手（13戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、5着を確保した。

3月31日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で高山太郎騎手（14戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のコスモラナップを3/4馬身振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

4月15日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で高山太郎騎手（15戦2勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、伸びてきたメイショウディオ決め手に屈してクビ差の2着となった。

5月27日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高山太郎騎手（16戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

6月9日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた23戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のマラヤンレーシングアソシエーショントロフィー（中京芝1200m 曇/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

7月8日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の尾瀬特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

7月22日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた25戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の長万部特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

8月12日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は高山太郎騎手（17戦2勝）。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

9月17日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は鈴来直人騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では全く伸びず16着に終わった。

6歳（2008年）

4月12日、約7か月の休養明けで迎えた28戦目は、4歳以上1000万下の吾妻小富士賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は高山太郎騎手（18戦2勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月25日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の賢島特別（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高山太郎騎手（19戦2勝）。17頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は失速してしまい14着に敗れた。

6月21日、中3週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下のTVh杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は郷原洋司騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

6月29日、連闘で迎えた31戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

7月20日、中2週で迎えた32戦目は、3歳以上1000万下の長万部特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は郷原洋司騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず15着に終わった。

7歳（2009年）

4月26日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は高山太郎騎手（20戦2勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

5月17日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高山太郎騎手（21戦2勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。11着に終わった。

6月20日、中4週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で高山太郎騎手（22戦2勝）。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。