スマートクローザー（2007年生、母ロッチラヴウインク）

スマートクローザー（2007年3月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋抑え投手」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時9歳）と交配したロッチラヴウインクが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は野島牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方23戦8勝2着3回。主な勝ち鞍は2011年の春蘭特別(一般C1)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、野島牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、大川徹によって3,570万円で落札された。

飯田雄三厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

4月3日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は432kg。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた2戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

8月22日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

9月11日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月16日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた6戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、一般C12 15（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったオオトリフクムスメに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月23日、連闘で迎えた7戦目は、がんばれ!阪野学騎手応援企画賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

4歳（2011年）

1月7日、中1週で迎えた8戦目は、一般C10（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（2戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のケントラストに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

1月13日、連闘で迎えた9戦目は、一般C14（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のイワイザケに1馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

1月28日、中1週で迎えた10戦目は、一般C2（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安部幸夫騎手（4戦2勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた11戦目は、一般C10（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安部幸夫騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のシーセラピスを3/4馬身振り切って3勝目を手にした。

2月16日、連闘で迎えた12戦目は、一般C8（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安部幸夫騎手（6戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るイワイザケを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

2月25日、連闘で迎えた13戦目は、春蘭特別（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で安部幸夫騎手（7戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエアロストーンに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

3月25日、中3週で迎えた14戦目は、一般B10（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で安部幸夫騎手（8戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったケイアイブレイズに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月31日、連闘で迎えた15戦目は、一般B9（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で安部幸夫騎手（9戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のヒルノリシャールに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月21日、中2週で迎えた16戦目は、一般B5（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で安部幸夫騎手（10戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた17戦目は、水瀬伊織様15歳のお誕生日記念（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で安部幸夫騎手（11戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のキングゴールドオーに2馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月16日、中1週で迎えた18戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、第1戦エキスパート編（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた19戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、一般B6（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゴールドロザリーに8馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

8月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、宮下瞳☆16年間お疲れ様でした（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（12戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

9月12日、中1週で迎えた21戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（13戦7勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

10月6日、中2週で迎えた22戦目は、一般B3（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、バーンバーンバーンに交わされて3馬身差の2着となった。

5歳（2012年）

1月18日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた23戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C2十十一（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

2月15日、中3週で迎えた24戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2十一十二（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた25戦目は、一般C2十十一（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

3月29日、中2週で迎えた26戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、一般C2十十一（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた27戦目は、一般C2十十一十二（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤博紀騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

5月10日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、一般C2九十（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤博紀騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。