メジロマントル（1997年生、母メジロティファニー）

メジロマントル（1997年5月31日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時9歳）と交配したメジロティファニーが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）メジロ牧場。戦績は、中央平地33戦7勝2着2回、地方8戦1勝2着2回。2005年の鳴尾記念(ハンデG3)に勝利した他、2004年の朝日チャレンジカップ(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2000年）

4月2日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

10月21日、約6か月半の休み明けで迎えた2戦目は、高橋智大騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1700m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

11月12日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高橋智大騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、勝ったタイキファイヤーに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

4歳（2001年）

3月14日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、’01フレンドリービット特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月24日、中0週で馬体重を前走から17kg減らして迎えた5戦目は、4歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は高橋智大騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

6月17日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg戻して迎えた6戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の湯川特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

7月7日、中2週で迎えた7戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の十和田湖特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったカネトシオペラクンに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

8月12日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート2400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

5歳（2002年）

6月30日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた10戦目は、木村芳晃騎手を鞍上に迎えて、百合特別（高崎ダート1500m 曇/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったルジェランから半馬身差の2着に敗北した。

7月20日、中2週で迎えた11戦目は、あさがお特別（高崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木村芳晃騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったベストサウンドから3/4馬身差の2着に敗北した。

8月18日、中3週で迎えた12戦目は、平沢則雄騎手を鞍上に迎えて、ゴールデンステッキ賞（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のスズハヤブサをクビ差制して待望の初勝利を挙げた。

9月1日、中1週で迎えた13戦目は、サファイア特別（宇都宮ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は木村芳晃騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月24日、中2週で迎えた14戦目は、セプテンバー特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は平沢則雄騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。3着を確保した。

10月13日、中2週で迎えた15戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の東国賞（高崎ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。12着に終わった。

11月9日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

6歳（2003年）

1月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

2月16日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

3月10日、中2週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた19戦目は、マーチ特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（4戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月10日、中8週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は高橋智大騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

5月31日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋智大騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブラックジンガーに8馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月28日、中3週で迎えた22戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の檜山特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

7月12日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のブラックジョーカーに2馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

8月3日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のレストオブセールに3馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

7歳（2004年）

5月23日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた25戦目は、4歳以上1000万下のエアグルーヴメモリアル（東京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（5戦0勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のガッツで渋太く粘り込んで、最後は2着のアタゴビッグマンに2馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦をモノにした。

6月12日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の稲村ヶ崎特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のエルノヴァに2馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月11日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（7戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい5着に敗れた。

8月15日、中4週で迎えた28戦目は、3歳以上1600万下の朱鷺ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（8戦2勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサクラデインヒルを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて断然人気に応えた。

9月11日、中3週で迎えた29戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（9戦3勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

10月10日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（10戦3勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず最後はカナハラドラゴンと並んで7着同着となった。

11月14日、中4週で迎えた31戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（11戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

8歳（2005年）

1月5日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（12戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

10月22日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg絞って迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は高橋智大騎手（5戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

11月13日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋智大騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい10着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田豊騎手（13戦3勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘魂でしぶとく粘り込んで、最後は2着のカンファーベストに2馬身半の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

9歳（2006年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた36戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（14戦4勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性のガッツでゴールまで頑張り、5着を確保した。

2月4日、中3週で迎えた37戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（15戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

3月5日、中3週で迎えた38戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（16戦4勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

4月9日、中4週で迎えた39戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（17戦4勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり8着に終わった。

9月24日、約5か月半の休み明けで迎えた40戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（18戦4勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

10月8日、中1週で迎えた41戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（19戦4勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。