トーホウクノイチ（2004年生、母トーホウハヤヒメ）

トーホウクノイチ（2004年3月1日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋女忍者」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のバチアー（当時7歳）と交配したトーホウハヤヒメが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は竹島幸治。戦績は、中央平地3戦0勝、地方30戦3勝2着9回。主な勝ち鞍は2006年の2歳。

経歴

デビュー前

内田勝義厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2006年）

8月25日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳（川崎ダート900m 晴/稍重）に出走。馬体重は456kg。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシライトノマイに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月28日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳戦のなでしこ賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

10月29日、中3週で馬体重を前走から24kg減らして迎えた3戦目は、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

3歳（2007年）

2月27日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から21kg戻して迎えた4戦目は、3歳（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

3月19日、中2週で迎えた5戦目は、3歳（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のタカラクララに1馬身半の差をつけて優勝

4月22日、中4週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（5戦2勝）。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

5月18日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳戦のスイートピー特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で内田博幸騎手（6戦2勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

7月8日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

8月30日、中7週で迎えた9戦目は、3歳戦の向日葵特別（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（7戦2勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

4歳（2008年）

1月2日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた10戦目は、一般C2五六七（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は坂井英光騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

6月18日、約5か月半の休養明けで迎えた11戦目は、一般C2五六（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったタワーオブバベルに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

7月11日、中2週で迎えた12戦目は、一般C2-11 12（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

8月7日、中3週で迎えた13戦目は、一般C2六七（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

8月19日、中1週で迎えた14戦目は、増田充宏騎手を鞍上に迎えて、一般C2四五（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したドウキノサクラにクビ差届かず2着となった。

5歳（2009年）

1月3日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた15戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、一般C3二三（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい8着に敗れた。

1月15日、中1週で迎えた16戦目は、一般C3四（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（5戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

1月30日、中1週で迎えた17戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、一般C3二三（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

2月5日、連闘で迎えた18戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、一般C3二ア（船橋ダート1500m 曇/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったバンブートニーニョにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

2月26日、中2週で迎えた19戦目は、一般C3三四（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るレインハートをアタマ差だけ差し切って久々に勝利を挙げた。

5月8日、中9週で迎えた20戦目は、一般C3（船橋ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（6戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

5月22日、中1週で迎えた21戦目は、一般C3一二（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（7戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたトーセンエッセンス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5月29日、連闘で迎えた22戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、行田・古代蓮の里賞（浦和ダート1500m 曇/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したリュウノダイアナを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

6月11日、中1週で迎えた23戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、一般C2六アイ（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、トーセンエッセンスに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

6月16日、連闘で迎えた24戦目は、一般C2十11（川崎ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

7月17日、中3週で迎えた25戦目は、一般C3一二三（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（8戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったマジョノコに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月28日、中1週で迎えた26戦目は、一般C2五六（川崎ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（9戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、コスモパライソにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月21日、中2週で迎えた27戦目は、一般C2八九十（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（10戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

9月7日、中1週で迎えた28戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、一般C2六七（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

6歳（2010年）

2月25日、約5か月半の休み明けで迎えた29戦目は、一般C3三四（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

3月11日、中1週で迎えた30戦目は、一般C3三四イ（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったトキノカチホマグレに詰め切れず、8馬身差の2着となった。

4月1日、中2週で迎えた31戦目は、一般C3三四（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（11戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

4月15日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた32戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の一般C3（船橋ダート1200m 小雨/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

5月5日、中2週で馬体重を前走から17kg戻して迎えた33戦目は、一般C3六七八イ（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（12戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に敗れた。