ワタリオーロラ（1997年生、母カバリダイアナ）

ワタリオーロラ（1997年4月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のタヤスツヨシ（当時5歳）と交配したカバリダイアナが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）賀張中川牧場。戦績は、地方29戦7勝2着4回。主な勝ち鞍は2003年の神奈川弥生盃(A3以下牝ハンデ)。

経歴

デビュー前

鈴木長次厩舎（上山）へ入厩。

2歳（1999年）

6月22日、デビュー戦は前野幸一騎手を鞍上に据えて、3歳A2（上山ダート1250m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月17日、中7週で迎えた2戦目は、3歳A2（上山ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で前野幸一騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のサンカンピオーネに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月5日、中6週で迎えた3戦目は、板垣吉則騎手を鞍上に迎えて、3歳A1（上山ダート1500m 曇/良）に出走。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた4戦目は、3歳A1（上山ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は前野幸一騎手（2戦1勝）。6頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月15日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、鈴木義久騎手を鞍上に迎えて、3歳A2（上山ダート1500m 曇/稍重）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

3歳（2000年）

2月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミラーズライトに2馬身の差をつけて2勝目をマークした。

3月22日、中2週で迎えた7戦目は、3歳戦の君子蘭特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着に入った。

4月12日、中2週で迎えた8戦目は、3歳戦のチューリップ特別（大井ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたロイヤルサンサン決め手に屈してクビ差の2着となった。

5月8日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳ハンデ戦のひなげし特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のセトノゴールドに2馬身半の差をつけて3勝目を手に入れた。

6月6日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

7月23日、中6週で迎えた11戦目は、一般B3四（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

8月16日、中2週で迎えた12戦目は、一般B3四（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で戸崎圭太騎手（6戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

9月11日、中3週で迎えた13戦目は、一般B3四（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で戸崎圭太騎手（7戦2勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

9月28日、中1週で迎えた14戦目は、アルゲニブ賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で戸崎圭太騎手（8戦2勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

4歳（2001年）

5月20日、約8か月の休み明けで迎えた15戦目は、こじし座特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で戸崎圭太騎手（9戦2勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

6月6日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデ戦のジューンブライド特別（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で戸崎圭太騎手（10戦2勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

6月26日、中2週で迎えた17戦目は、こと座特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で戸崎圭太騎手（11戦2勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着に入った。

8月11日、中6週で迎えた18戦目は、つる座特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で戸崎圭太騎手（12戦2勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

5歳（2002年）

1月9日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた19戦目は、市村誠騎手を鞍上に迎えて、目黒区特別（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったミカノジャンプに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

2月21日、中5週で迎えた20戦目は、雲雀特別（大井ダート1690m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で市村誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

8月30日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた21戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、海原特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエクセプショナルに7馬身の差をつけて久々の実戦を物にした。

9月20日、中2週で迎えた22戦目は、サファイア特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るピアッツァを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて5勝目を奪取した。

6歳（2003年）

1月24日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた23戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、睦月特別（船橋ダート1700m 晴/不良）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

2月11日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた24戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、駿麗特別（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したインターウィッシュにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月25日、中1週で迎えた25戦目は、早春特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のジェラシックキセキを3/4馬身振り切って優勝

3月28日、中3週で迎えた26戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦の神奈川弥生盃（川崎ダート2000m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のベルモントオリーブに3馬身の差をつけて優勝

4月16日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦の春眠特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、伸びてきたスピードミリオン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月6日、約7か月の休み明けで迎えた28戦目は、ハンデ戦のトパーズ特別（船橋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

7歳（2004年）

1月13日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、ハンデ戦の白富士盃（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（13戦2勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。