シルクジャスティス（1994年生、母ユーワメルド）

シルクジャスティス（1994年3月18日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時9歳）と交配したユーワメルドが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地27戦5勝2着3回。1997年の有馬記念(G1)に勝利した他、1997年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額3,000万円（6万×500口）で一口馬主が募集された。

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

10月12日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は490kg。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

12月7日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

3歳（1997年）

1月7日、中3週で迎えた4戦目は、藤井正輝騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた5戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/重）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したボストンファックスに半馬身届かず2着となった。

3月1日、中4週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月16日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るアラブノオウジを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月23日、連闘で迎えた8戦目は、河北通騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月12日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るバーボンカントリーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月4日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のプレミアムサンダーを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

6月1日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したサニーブライアンを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

9月14日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

10月5日、中2週で迎えた13戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダンスパートナーをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手にした。

11月2日、中3週で迎えた14戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（6戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた15戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（7戦2勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

12月21日、中3週で迎えた16戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤田伸二騎手（8戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマーベラスサンデーをアタマ差振り切ってグランプリホースの称号を射止めた。

4歳（1998年）

3月22日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で藤田伸二騎手（9戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で驀進したが、伸びてきたメジロブライト決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5月3日、中5週で迎えた18戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で藤田伸二騎手（10戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月12日、中9週で迎えた19戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で藤田伸二騎手（11戦3勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

10月11日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で藤田伸二騎手（12戦3勝）。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず3着に敗れた。

11月1日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で藤田伸二騎手（13戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

11月29日、中3週で迎えた22戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で藤田伸二騎手（14戦3勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

12月27日、中3週で迎えた23戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で藤田伸二騎手（15戦3勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

5歳（1999年）

1月24日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で藤田伸二騎手（16戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

3月21日、中7週で迎えた25戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 雨/重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は16戦連続で藤田伸二騎手（17戦3勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

5月2日、中5週で迎えた26戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で藤田伸二騎手（18戦3勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6歳（2000年）

5月27日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた27戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 雨/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は18戦連続で藤田伸二騎手（19戦3勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。