シュヴァリエローズ（2018年生、母ヴィアンローズ）

シュヴァリエローズ（2018年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「薔薇の騎士(仏)。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時16歳）と交配したヴィアンローズが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年の農林水産省賞典京都大賞典(G2)に勝利した他、2024年の目黒記念(ハンデG2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額8,000万円（20万×400口）で一口馬主が募集された。

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

6月21日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のブレイブライオンを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

8月30日、中9週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

10月31日、中8週で迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のジュンブルースカイを半馬身振り切って2勝目を挙げた。

12月26日、中7週で迎えた4戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3歳（2021年）

3月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、勝ったアドマイヤハダルに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月18日、中3週で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

7月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月2日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したシフルマンにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月24日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの甲斐路ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

11月20日、中3週で迎えた10戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの秋色ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、6着に終わった。

4歳（2022年）

1月8日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上3勝クラスの寿ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るオーロラフラッシュを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目を手にした。

1月29日、中2週で迎えた12戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったアンティシペイトに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

5月8日、中2週で迎えた14戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

5月21日、中1週で迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月28日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、逃げるレッドベルオーブを差し切れず、3馬身差の2着となった。

10月16日、中6週で迎えた17戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

12月10日、中7週で迎えた18戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

5歳（2023年）

1月7日、中3週で迎えた19戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

3月5日、中7週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

3月26日、中2週で迎えた21戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

7月29日、約4か月の休養明けで迎えた22戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

8月27日、中3週で迎えた23戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

10月29日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

12月9日、中5週で迎えた25戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

6歳（2024年）

1月27日、中6週で迎えた26戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

2月11日、中1週で迎えた27戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着を確保した。

5月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（6戦1勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月26日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたシュトルーヴェ決め手に屈してクビ差の2着となった。

10月6日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、G2の農林水産省賞典京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（7戦1勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のディープボンドをアタマ差振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。