アドマイヤハダル（2018年生、母スウェアトウショウ）

アドマイヤハダル（2018年4月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+ケンタウルス座のベータ星より」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時10歳）と交配したスウェアトウショウが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年の皐月賞(G1)で4着に入った他、2022年の中山記念(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、近藤利一によって4,428万円で落札された。

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

8月1日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のペドラフォルカをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

10月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

12月12日、中6週で迎えた3戦目は、2歳1勝クラスのエリカ賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のディープモンスターを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

3歳（2021年）

3月20日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のシュヴァリエローズに3馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

4月18日、中3週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月30日、中5週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい17着に終わった。

12月19日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

4歳（2022年）

1月29日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したジャックドールを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月27日、中3週で迎えた9戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5歳（2023年）

3月26日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず12着に敗れた。

5月13日、中6週で迎えた11戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、勝ったエアファンディタにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

6月3日、中2週で迎えた12戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

7月29日、中7週で迎えた13戦目は、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたストーリア決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月8日、中9週で迎えた14戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では非凡な末脚を披露し、4着に入り込んだ。

10月29日、中2週で迎えた15戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。