ジャックドール（2018年生、母ラヴァリーノ）

ジャックドール（2018年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より+黄金(仏)」。毛色は栗毛。種牡馬のモーリス（当時7歳）と交配したラヴァリーノが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はクラウン日高牧場。2023年の大阪杯(G1)に勝利した他、2022年の札幌記念(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、クラウンから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、前原敏行によって3,456万円で落札された。

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

12月6日、デビュー戦は斎藤新騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。馬体重は502kg。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったアオイショーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

12月27日、中2週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったハッピーオーサムにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2021年）

4月25日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグラヴィテに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月8日、中1週で迎えた4戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

9月11日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のウィンドリッパーに2馬身の差をつけて久々の実戦をモノにした。

10月3日、中2週で迎えた6戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの浜名湖特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のノースザワールドに3馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

11月28日、中7週で迎えた7戦目は、3歳以上3勝クラスのウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のハーツイストワールに3馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。

4歳（2022年）

1月29日、中8週で迎えた8戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（4戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘魂で渋太く粘り込んで、最後は2着のアドマイヤハダルに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月13日、中5週で迎えた9戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（5戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のレイパパレに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

4月3日、中2週で迎えた10戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（6戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

8月21日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（7戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るパンサラッサをクビ差だけ差し切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

10月30日、中9週で迎えた12戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡佑介騎手（8戦6勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

12月11日、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。

5歳（2023年）

4月2日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のスターズオンアースをハナ差振り切って春の中距離王の称号を奪取した。

6月4日、中8週で迎えた15戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

8月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

10月29日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（9戦6勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。