トーセンナックス（2007年生、母サイレントプレアー）

トーセンナックス（2007年4月3日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋ＴＥＡＭ　ＮＡＣＳより」。毛色は栗毛。種牡馬のティンバーカントリー（当時15歳）と交配したサイレントプレアーが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地4戦0勝、地方23戦6勝2着7回。主な勝ち鞍は2012年の小川和馬記念～生誕祭2012～(一般C3一二三)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、島川隆哉によって7,245万円で落札された。

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

1月10日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には届かず8着に敗れた。

5月8日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚が冴えず15着に敗れた。

7月3日、中7週で迎えた3戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 雨/重）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

7月24日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

8月20日、中3週で迎えた5戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の賢臣☆佳生理の結婚記念杯（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のミスイサリビに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月22日、中4週で迎えた6戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったエーシンサンダーに詰め切れず、約11馬身差の2着に敗北した。

10月12日、中2週で迎えた7戦目は、3歳戦の清水彰・奈美結婚記念杯（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で東川公則騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったヤマニンピトレスクに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月27日、中1週で迎えた8戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で東川公則騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエーシンアリデッドを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って断トツ人気に応えた。

4歳（2011年）

1月25日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、4歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のラッキーカフェを半馬身振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

3月4日、中4週で迎えた10戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

4月14日、中5週で迎えた11戦目は、一般C3三四（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったシゲルハンベイにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

5月19日、中4週で迎えた12戦目は、一般C3三四五（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキアオラを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

6月17日、中3週で迎えた13戦目は、一般C2十二十三十四（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ザマアリダーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月29日、中5週で迎えた14戦目は、一般C3一二三（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったパワーハイグレードにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

9月6日、中5週で迎えた15戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、一般C2八九十（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

10月6日、中3週で迎えた16戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、HHKオーディターズご来場記念（川崎ダート1400m 晴/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた17戦目は、一般C2十三十四（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったラナキラに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月11日、中2週で迎えた18戦目は、一般C2十一十二（川崎ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

12月16日、中4週で迎えた19戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、一般C2十一十二（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

5歳（2012年）

1月7日、中2週で迎えた20戦目は、一般C3四五六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のイシノツバサに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

3月2日、中7週で迎えた21戦目は、一般C3一二（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4月27日、中7週で迎えた22戦目は、一般C3三四（浦和ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったプレストクィーンに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

5月18日、中2週で迎えた23戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

6月14日、中3週で迎えた24戦目は、小川和馬記念～生誕祭2012～（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るカヤドーモトヒメを自慢の末脚でハナ差だけ差し切って6勝目をマークした。

7月6日、中2週で迎えた25戦目は、一般C3一二（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

8月24日、中6週で迎えた26戦目は、一般C3一二（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（6戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

9月10日、中1週で迎えた27戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。