カリビアンゴールド（2014年生、母サバナパディーダ）

カリビアンゴールド（2014年2月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「カリブ海の黄金」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時20歳）と交配したサバナパディーダが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。戦績は、中央平地16戦3勝2着4回。2017年の紫苑ステークス(牝G3)で2着に入った他、2019年のクイーンステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小島太厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

9月10日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は472kg。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のグラドゥアーレを半馬身振り切って初白星を挙げた。

10月2日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

12月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

3歳（2017年）

1月14日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた4戦目は、牝馬限定3歳500万下の菜の花賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に終わった。

3月11日、中7週で迎えた5戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のウィンドライジズを3/4馬身振り切って2勝目を手に入れた。

4月8日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したブラックスビーチにクビ差届かず2着となった。

5月21日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。18頭立ての14番人気で17番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

7月9日、中6週で迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したポールヴァンドルにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月9日、中8週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（6戦1勝）。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたディアドラ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

10月15日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（7戦1勝）。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを15番手で通過。直線では末脚が振るわず18着に終わった。

4歳（2018年）

4月15日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

5月5日、中2週で迎えた13戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

6月30日、中7週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の洞爺湖特別（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったマイスタイルに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

7月22日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の松前特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月1日、中5週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のジェシーに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

11月11日、中9週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡康太騎手（4戦1勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず5着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡康太騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

5歳（2019年）

3月9日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

5月12日、中8週で迎えた20戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の錦ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

7月6日、中7週で迎えた21戦目は、3歳以上3勝クラスの五稜郭ステークス（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、伸びてきたサトノガーネット決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

7月28日、中2週で迎えた22戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

8月24日、中3週で迎えた23戦目は、C.オドノヒュー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの2019ワールドオールスタージョッキーズ第2戦（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

11月3日、中9週で迎えた24戦目は、3歳以上3勝クラスの清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のメイショウオーパスに1馬身3/4の差をつけて4勝目を手にした。

12月7日、中4週で迎えた25戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

6歳（2020年）

2月15日、中9週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったヴァルディゼールにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

3月14日、中3週で迎えた27戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雪/不良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

4月25日、中5週で迎えた28戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、4着に入った。

5月16日、中2週で迎えた29戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は一杯になって12着に終わった。

7月5日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

8月2日、中3週で迎えた31戦目は、牝馬限定G3の北海道新聞杯クイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（7戦1勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

11月1日、約3か月の休養明けで迎えた32戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（8戦1勝）。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、6着に終わった。

12月12日、中5週で迎えた33戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（9戦1勝）。17頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって15着に敗れた。

2020年12月17日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。