キョウエイヒーロー（2012年生、母グリシーナ）

キョウエイヒーロー（2012年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ヒーロー、勇者」。毛色は鹿毛。種牡馬のカネヒキリ（当時10歳）と交配したグリシーナが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は田湯牧場。戦績は、中央平地2戦0勝、地方13戦7勝2着4回。主な勝ち鞍は2015年の3歳。

経歴

デビュー前

藤原辰雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2015年）

2月1日、デビュー戦は武士沢友治騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

3月1日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

6月9日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた3戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のジューンフラワー賞（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

7月25日、中6週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた4戦目は、小松丈二騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のリネンパターに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月9日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた5戦目は、3歳（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小松丈二騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のダンツエイカンをクビ差振り切って2勝目を掴み取った。

9月5日、中3週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた6戦目は、3歳（佐賀ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で小松丈二騎手（2戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のアゲハに1馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

9月12日、連闘で迎えた7戦目は、3歳（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小松丈二騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシゲルギシサイに2馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月3日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上C2-7（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で小松丈二騎手（4戦4勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のオモテナシをハナ差振り切って怒涛の5連勝を決めた。

10月17日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小松丈二騎手（5戦5勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、モノクロームに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

11月7日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で小松丈二騎手（6戦5勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のダンツエイカンをアタマ差振り切って制した。

11月22日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で小松丈二騎手（7戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、モノクロームにクビ差交わされて2着に甘んじた。

12月6日、中1週で迎えた12戦目は、カシオペア座特選（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で小松丈二騎手（8戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサンダーバードに2馬身の差をつけて7勝目を挙げた。

12月23日、中1週で迎えた13戦目は、イルミネーション特選（佐賀ダート1750m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で小松丈二騎手（9戦7勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったシンゲツに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4歳（2016年）

1月3日、中1週で迎えた14戦目は、福寿草賞（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で小松丈二騎手（10戦7勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったダイメイグリンに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

1月31日、中3週で迎えた15戦目は、ガーネット特選（佐賀ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は12戦連続で小松丈二騎手（11戦7勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。