ニフティダンサー（1988年生、母ニフテイアンドニート）

ニフティダンサー（1988年5月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時17歳）と交配したニフテイアンドニートが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地28戦7勝2着3回。1994年の七夕賞(ハンデG3)に勝利した他、1994年の吾妻小富士オープン(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1991年）

2月17日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のタマサラに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月17日、約6か月の休養明けで迎えた2戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の春日山特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい5着に敗れた。

10月27日、中9週で迎えた3戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（1992年）

2月15日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、勝ったカントリーアイにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

6月6日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

7月25日、中6週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の相川特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したコスミックレイズにハナ差届かず2着に甘んじた。

8月16日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

9月6日、中2週で迎えた8戦目は、竹原啓二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の三国特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフルーツカクテルを上がり3位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

9月27日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の印旛沼特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

10月18日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の西湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はアイルトンシンボリと並んで1着同着となった。

11月28日、中5週で迎えた11戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’92インターナショナルジョッキーズ1（東京芝1800m 小雨/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したゴールデンアイにハナ差届かず2着に惜敗した。

12月20日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のグレースジョオーに1馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。

12月27日、連闘で迎えた13戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’92ジョッキーズグランプリ（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5歳（1993年）

3月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、5歳以上900万下の両国特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（3戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のクリスタルナイトをアタマ差振り切って5勝目を挙げた。

4月17日、中3週で迎えた15戦目は、総武ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（4戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダイワジェームスに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

8月29日、約4か月半の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（5戦5勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

10月10日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で竹原啓二騎手（6戦5勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた18戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた19戦目は、富士ステークス（東京芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（7戦5勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

12月5日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（8戦5勝）。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

6歳（1994年）

1月5日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（9戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

6月26日、約5か月半の休み明けで迎えた22戦目は、吾妻小富士オープン（福島芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で竹原啓二騎手（10戦5勝）。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

7月10日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で竹原啓二騎手（11戦5勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマイヨジョンヌをクビ差振り切って初の重賞タイトルをつかんだ。

7歳（1995年）

4月9日、約9か月の休養明けで迎えた24戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で竹原啓二騎手（12戦6勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

4月23日、中1週で迎えた25戦目は、谷川岳ステークス（福島芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で竹原啓二騎手（13戦6勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、4着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（福島芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で竹原啓二騎手（14戦6勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

6月11日、中3週で迎えた27戦目は、札幌日経オープン（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で竹原啓二騎手（15戦6勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

7月2日、中2週で迎えた28戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。