スーパークリーク（1985年生、母ナイスデイ）

スーパークリーク（1985年5月27日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーアテンシヨン（当時7歳）と交配したナイスデイが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）柏台牧場。戦績は、中央平地16戦8勝2着2回。1990年の天皇賞（春）(G1)に勝利した他、1989年の天皇賞（秋）(G1)を制するなど、G1級競走3勝を含む重賞6勝を挙げた。

経歴

デビュー前

伊藤修司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

12月5日、デビュー戦は田原成貴騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は502kg。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、伸びてきたファンドリデクター決め手に屈して半馬身差の2着となった。

12月26日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のロンググラシアスを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（1988年）

1月5日、中0週で迎えた3戦目は、4歳400万下の福寿草特別（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

2月14日、中5週で迎えた4戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

3月19日、中4週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれ賞（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のパワーウイナーを半馬身振り切って制した。

9月25日、約6か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のガクエンツービートに5馬身の差をつけて最後の一冠を手にした。

12月25日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。0着に敗れた。

4歳（1989年）

10月8日、約9か月半の休み明けで迎えた10戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミスターシクレノンを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

10月29日、中2週で迎えた11戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のオグリキャップをクビ差振り切って天皇賞馬の称号を獲得した。

11月26日、中3週で迎えた12戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた13戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 雨/良）に出走。鞍上は9戦連続で武豊騎手（8戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、伸びてきたイナリワン決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5歳（1990年）

4月1日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 晴/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は10戦連続で武豊騎手（9戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のオサイチジョージを3/4馬身振り切って4つ目の重賞タイトルを掴み取った。

4月29日、中3週で迎えた15戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で武豊騎手（10戦5勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のイナリワンを半馬身振り切って春の盾を勝ち取った。

10月7日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り雨/重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は12戦連続で武豊騎手（11戦6勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のリアルバースデーを半馬身振り切って連覇達成