ワイドエクセレント（2010年生、母Clay’s Rocket）

ワイドエクセレント（2010年2月23日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋最高」。毛色は鹿毛。種牡馬のMidnight Lute（当時7歳）と交配したClay's Rocketが10歳のときに産んだ仔が本馬である。2016年の京葉ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

2月17日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は534kg。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

5月25日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり17着に敗れた。

9月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた3戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に敗れた。

10月24日、中3週で迎えた4戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-7（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のベリービスケットに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月6日、中1週で迎えた5戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、Aiba静内祭賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ形となり、で一団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のクリステルに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月27日、中2週で迎えた6戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では非凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワイハーノカゼに約10馬身の大差をつけて圧倒的支持に応えた。

12月29日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のネオヴィヴィアンに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4歳（2014年）

1月21日、中2週で迎えた9戦目は、オキザリス賞（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（3戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエーシンドクトルに約10馬身の大差をつけて断トツの支持に応えた。

2月4日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で川原正一騎手（4戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウゲンナイに約11馬身の大差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月12日、中4週で迎えた11戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五六（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のヨシールストームに5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

3月30日、中2週で迎えた12戦目は、八丈島フリージア賞（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤博紀騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のドリームタイムをハナ差振り切って獅子奮迅の6連勝を決めた。

5月31日、中8週で迎えた13戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

12月13日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のボウマンミルに1馬身半の差をつけて休養明けの一戦を制した。

12月28日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタッチシタイを半馬身振り切って優勝

5歳（2015年）

3月1日、中8週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着に入った。

3月22日、中2週で迎えた17戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に敗れた。

9月26日、約6か月半の休養明けで迎えた18戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

6歳（2016年）

2月13日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦2勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた20戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフクノドリームをクビ差振り切って勝利数を11に伸ばす

3月20日、中2週で迎えた21戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

8月16日、約4か月の休み明けで迎えた23戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

7歳（2017年）

1月14日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた24戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

3月19日、中8週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦2勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びが劣勢になり16着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた26戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、京葉ステークス（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

5月31日、中6週で馬体重を前走から17kg減らして迎えた27戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

9月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から19kg戻して迎えた28戦目は、Jpn3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

8歳（2018年）

3月13日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から29kg絞って迎えた29戦目は、林謙佑騎手を鞍上に迎えて、柏の葉オープン（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

4月7日、中3週で迎えた30戦目は、一般C2-4（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサクラマニフィークに9馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月24日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた31戦目は、ダイヤモンド特別（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（3戦1勝）。5頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のマイネルバルビゾンを3/4馬身振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

7月29日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から11kg絞って迎えた32戦目は、郷間勇太騎手を鞍上に迎えて、ジュライ特別（高知ダート1400m 曇/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

8月5日、連闘で迎えた33戦目は、一般C1-3（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサクラクロノスに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

8月26日、中2週で迎えた34戦目は、筆山公園特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（5戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたサウスキング決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月13日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた35戦目は、能條愛未誕生日特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（6戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のエイシンルックスをクビ差振り切って断トツ人気に応えた。