フランツ（2015年生、母ロベルタ）

フランツ（2015年2月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したロベルタが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年のアンドロメダステークス(オープンハンデ)で2着に入った他、2021年の白富士ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

11月19日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は448kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のクリノアリエルに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月28日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

3歳（2018年）

3月4日、中8週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線に入ると、前で粘るパンコミードを別次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

5月5日、中8週で迎えた4戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず10着に敗れた。

4歳（2019年）

2月17日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の春日特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のトーセンスーリヤに1馬身1/4の差をつけて久々の一戦をモノにした。

3月17日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したモーヴサファイアを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月26日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のレッドイグニスをクビ差振り切って制した。

9月1日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

11月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルサーパスに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5歳（2020年）

2月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

3月8日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手に欠いて12着に敗れた。

8月2日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦2勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

9月19日、中6週で迎えた13戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたトリコロールブルー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

10月18日、中3週で迎えた14戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

11月21日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に敗れた。

6歳（2021年）

1月30日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（5戦2勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

2月28日、中3週で迎えた17戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（6戦2勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

5月22日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、アブレイズにクビ差交わされて2着に惜敗した。

6月19日、中3週で迎えた19戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

8月1日、中5週で迎えた20戦目は、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

9月18日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（4戦0勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

10月31日、中5週で迎えた22戦目は、カシオペアステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（5戦0勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

7歳（2022年）

1月29日、約3か月の休養明けで迎えた23戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

3月27日、中7週で迎えた24戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は松若風馬騎手（6戦0勝）。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

5月21日、中7週で迎えた25戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

2022年6月7日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。