エーシントップ（2010年生、母Ecology）

エーシントップ（2010年3月28日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋頂上を目指して突き進むこと」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のTale of the Cat（当時16歳）と交配したEcologyが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地23戦6勝、地方1戦0勝。2013年のニュージーランドトロフィー(G2)に勝利した他、2012年の京王杯2歳ステークス(G2)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

6月17日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は520kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダンツカナリーに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

7月22日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のタガノラルフを半馬身振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

11月10日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦2勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のラブリーデイを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

12月16日、中4週で迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

3歳（2013年）

1月6日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のヘミングウェイをクビ差振り切って重賞2勝目を挙げた。

4月6日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレッドアリオンをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルを奪取した。

5月5日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

6月2日、中3週で迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい17着に敗れた。

10月26日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

11月17日、中2週で迎えた10戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るウォータールルドを上がり3位の末脚で3/4馬身差し切って先頭ゴールを果たした。

12月28日、中5週で迎えた11戦目は、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

4歳（2014年）

2月2日、中4週で迎えた12戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

2月23日、中2週で迎えた13戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

3月30日、中4週で迎えた14戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/不良）に出走。18頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、4着を確保した。

9月14日、約5か月半の休養明けで迎えた15戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

10月12日、中3週で迎えた16戦目は、オパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

5歳（2015年）

5月3日、約6か月半の休養明けで迎えた18戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。14着に敗れた。

6月21日、中3週で迎えた20戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

8月2日、中5週で迎えた21戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川須栄彦騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。14着に終わった。

10月31日、約3か月の休み明けで迎えた22戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（4戦0勝）。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた23戦目は、T.ベリー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを5馬身以上保って、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた24戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（5戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。