ビーバップ（1987年生、母ビバールクイン）

ビーバップ（1987年3月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のアンバーシヤダイ（当時10歳）と交配したビバールクインが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地28戦5勝2着4回。1991年、1992年と関屋記念(G3)で2回2着に入った他、1990年のクイーンステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

前田禎厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

6月23日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（福島ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るブランドハローを強烈な末脚で半馬身差し切って未勝利戦を制した。

7月7日、中1週で迎えた2戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（福島芝1000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

8月5日、中3週で迎えた3戦目は、4歳以上500万下の米山特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のスーパーファーストに2馬身の差をつけて優勝

8月18日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の飯豊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

9月15日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の浦安特別（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のメドレーに2馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

9月30日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったウィナーズゴールドに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（1991年）

3月10日、約5か月半の休養明けで迎えた7戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（3戦1勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

4月7日、中3週で迎えた8戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（4戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず4着に敗れた。

5月12日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

6月8日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

7月7日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた11戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は坂井千明騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

8月4日、中3週で迎えた12戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったニフティニースに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月25日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

9月21日、中3週で迎えた14戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のセプテンバーステークス（中山芝1800m 曇/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月13日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

11月9日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のレッドビクトリーに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月14日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

5歳（1992年）

1月18日、中4週で迎えた18戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったダイナマイトダディに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月15日、中3週で迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月28日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのマーチステークス（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

4月26日、中3週で迎えた21戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月6日、中5週で迎えた22戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（8戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のオリンピアロンドをハナ差振り切って優勝

8月9日、中8週で迎えた23戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（9戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったスプライトパッサーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

9月13日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（10戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

10月18日、中4週で迎えた25戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

11月28日、中5週で迎えた26戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた27戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り最後はパーシャンスポットと並んで11着同着となった。

12月26日、連闘で迎えた28戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。