アカンサス（2008年生、母センスオブアート）

アカンサス（2008年2月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「花名。花言葉は美術、技巧。母名より連想」。毛色は青毛。種牡馬のフジキセキ（当時16歳）と交配したセンスオブアートが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地25戦4勝2着2回。2011年の秋華賞(牝G1)で4着に入った他、2012年の福島牝馬ステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

12月18日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は436kg。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサクセスシルエットをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2011年）

1月22日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳500万下の菜の花賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、2着となった。

2月27日、中4週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5月1日、中8週で迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のシシリアンブリーズをクビ差振り切って制した。

5月22日、中2週で迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

9月10日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

10月16日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

12月11日、中7週で迎えた8戦目は、3歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったネオサクセスにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

4歳（2012年）

1月15日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のケニアブラックを半馬身振り切って3勝目を獲得した。

3月11日、中7週で迎えた10戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず最後はアプリコットフィズと並んで8着同着となった。

4月21日、中5週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月19日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

6月17日、中3週で迎えた13戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

9月29日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず11着に敗れた。

10月14日、中1週で迎えた15戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のリルダヴァルをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

11月11日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

12月15日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（3戦1勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

5歳（2013年）

1月19日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で三浦皇成騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

3月10日、中6週で迎えた19戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で三浦皇成騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

4月20日、中5週で迎えた20戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

6月9日、中6週で迎えた21戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

7月21日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

9月1日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴山雄一騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

12月14日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴山雄一騎手（4戦0勝）。18頭立ての17番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

6歳（2014年）

3月16日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴山雄一騎手（5戦0勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。