スリーアフロディテ（2009年生、母アイライクスズカ）

Three Aphrodite

2009.04.15

スリーアフロディテ（2009年4月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話の女神」。毛色は鹿毛。種牡馬のスズカマンボ（当時8歳）と交配したアイライクスズカが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡むかわ町、生産者は（有）新井牧場。戦績は、中央平地25戦4勝2着9回。主な勝ち鞍は2014年の札幌スポニチ賞(1000万下 牝)。

経歴

デビュー前

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

10月8日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り 晴/良）に出走。馬体重は486kg。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた2戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3歳（2012年）

1月29日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

5月12日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたマイネルイグアス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5月27日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で荻野琢真騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったレッドグランザに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

6月17日、中2週で迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったローズノーブルに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月8日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したシュピッツェに半馬身届かず2着に敗北した。

7月28日、中2週で迎えた8戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、ナリタスカイに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

8月18日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のガラアフェアーを半馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

4歳（2013年）

1月27日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の西尾特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は荻野琢真騎手（3戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の小倉城特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたソールデスタン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

2月17日、連闘で迎えた12戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るサイレントクロップを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って下馬評通りの実力を証明した。

3月10日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の小牧特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

6月22日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の遊楽部特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は荻野琢真騎手（5戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月13日、中2週で迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の湯浜特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したエディンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

8月4日、中2週で迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の十和田湖特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

8月31日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（函館芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるエアセノーテを差し切れず、5馬身差の2着に敗北した。

11月10日、中9週で迎えた18戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の三春駒特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

12月1日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下の長良川特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は荻野琢真騎手（6戦0勝）。17頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた20戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたトニーポケット決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5歳（2014年）

1月5日、中2週で迎えた21戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

1月18日、中1週で迎えた22戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のパラティーノに4馬身の差をつけて勝利をモノにする

8月10日、約7か月の休養明けで迎えた23戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

8月31日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のプラチナジュエリーをクビ差振り切って4勝目を掴み取った。

9月28日、中3週で迎えた25戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。