ユウワン（2003年生、母タマモハーモニー）

ユウワン（2003年6月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名をもじって」。毛色は青毛。種牡馬のロイヤルタッチ（当時10歳）と交配したタマモハーモニーが18歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は大城康伸。戦績は、中央平地2戦0勝、地方31戦9勝2着10回。2006年の九州ダービー栄城賞(地方重賞)に勝利した他、2006年の飛燕賞(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、大城久男から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

手島勝利厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（2005年）

7月2日、デビュー戦は鮫島克也騎手を鞍上に据えて、2歳戦のルーキーステージ（佐賀ダート900m 雨/不良）に出走。馬体重は455kg。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のスターオブシルキーに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月11日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた2戦目は、2歳戦の楠風賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

3歳（2006年）

1月2日、中2週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた3戦目は、3歳（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

2月4日、中4週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた4戦目は、3歳戦のうぐいす特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のオリオンザミラクに8馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月26日、中2週で迎えた5戦目は、3歳地方重賞の飛燕賞（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克也騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したナセを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3月26日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 曇/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で鮫島克也騎手（5戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のボーウォーディンに4馬身の差をつけて3勝目を収める

4月23日、中3週で迎えた7戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 曇/重）に56kgの斤量を背負って出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のウイニングランに約12馬身の大差をつけて4勝目を手に入れた。

5月3日、中0週で迎えた8戦目は、3歳地方重賞の荒尾ダービー（荒尾ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（6戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったスターオブジャパンから半馬身差の2着に敗北した。

6月4日、中4週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の九州ダービー栄城賞（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（7戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のワンパクメロに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月1日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、もみじ特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（8戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したペドレッティを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

10月29日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の保津峡特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（9戦4勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

11月19日、中2週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた12戦目は、バラ特別（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克也騎手（10戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のゴールデンユースに4馬身の差をつけて6勝目を獲得した。

12月16日、中3週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の伊吹山特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は吉田順治騎手（1戦1勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

4歳（2007年）

1月3日、中2週で迎えた14戦目は、マーガレット特別（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（11戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のピエナテンイヤーズに2馬身の差をつけて7勝目を収める

7月16日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた15戦目は、バルーンカップ（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は吉田順治騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

8月4日、中2週で迎えた16戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、大村湾特別（佐賀ダート1750m 晴/重）に出走。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したプリズマティックを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗れた。

8月25日、中2週で迎えた17戦目は、玄界灘特設（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（12戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月9日、中1週で迎えた18戦目は、開聞岳特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（13戦6勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

9月23日、中1週で迎えた19戦目は、志布志湾特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（14戦6勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したワンパクメロを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

10月8日、中1週で迎えた20戦目は、緑川特設（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（15戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナセを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月27日、中2週で迎えた21戦目は、大淀川特別（佐賀ダート1750m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で鮫島克也騎手（16戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

11月11日、中1週で迎えた22戦目は、嘉瀬川特設（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島克也騎手（17戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月1日、中2週で迎えた23戦目は、菊池川特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で鮫島克也騎手（18戦7勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5歳（2008年）

1月26日、中7週で迎えた24戦目は、青柳健一騎手を鞍上に迎えて、球磨川特別（佐賀ダート1750m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、オリオンザクロノスにクビ差交わされて2着となった。

2月10日、中1週で迎えた25戦目は、天山特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で青柳健一騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月23日、中5週で迎えた26戦目は、KJ2のはがくれ大賞典（佐賀ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で青柳健一騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

6月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、北山湖特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田順治騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマイネルマキシマムに1馬身半の差をつけて優勝

6月21日、中1週で迎えた28戦目は、遠賀川特別（佐賀ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（4戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したギオンパワーを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月5日、中1週で迎えた29戦目は、大分川特別（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田順治騎手（5戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したアーリーオータムを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月17日、中5週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた30戦目は、天山特別（佐賀ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田順治騎手（6戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

9月20日、中4週で迎えた31戦目は、新原健伸騎手を鞍上に迎えて、志布志湾特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた32戦目は、北村欣也騎手を鞍上に迎えて、緑川特別（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマイネルリチャードを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

12月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた33戦目は、日向灘特別（佐賀ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で北村欣也騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたマイネルマキシマム決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。