トウカイパレス（1992年生、母トウカイローズ）

トウカイパレス（1992年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のランドヒリュウ（当時10歳）と交配したトウカイローズが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）岡部牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着5回。1995年の菊花賞(G1)で2着に入った他、1996年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

10月9日、デビュー戦は芹沢純一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

10月23日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシルヴィアシチーを別次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月20日、中3週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの府中3歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

3歳（1995年）

1月5日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のテイエムグロリアスをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

1月29日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

2月26日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚が冴えず15着に終わった。

7月9日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝2000m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したマルタカサドラーズに半馬身届かず2着となった。

8月5日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた9戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

8月20日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の松前特別（函館芝2600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったダイイチフローネに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

9月10日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のみなみ北海道ステークス（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったメジロレノンズに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月23日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下のSTV杯（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のゴールデンセビルに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

10月15日、中2週で迎えた13戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦1勝）。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

11月5日、中2週で迎えた14戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（5戦1勝）。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したマヤノトップガンを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月9日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤哲三騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（1996年）

1月21日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤哲三騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月9日、中6週で迎えた17戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で佐藤哲三騎手（8戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

10月19日、約7か月半の休み明けで迎えた18戦目は、カシオペアステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で佐藤哲三騎手（9戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に敗れた。

11月16日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で佐藤哲三騎手（10戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったエルウェーウィンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月7日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で佐藤哲三騎手（11戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。