タガノエスプレッソ（2012年生、母タガノレヴェントン）

タガノエスプレッソ（2012年2月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+急行(伊)」。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックタイド（当時11歳）と交配したタガノレヴェントンが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は有限会社新冠タガノファーム。2022年の京都ハイジャンプ(JG2)に勝利した他、2020年の中山大障害(JG1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

五十嵐忠男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

8月23日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

9月21日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したブラックバードに3/4馬身届かず2着に敗北した。

10月11日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤロケットをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月15日、中4週で迎えた4戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアッシュゴールドを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

12月21日、中4週で迎えた5戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、6着に終わった。

3歳（2015年）

3月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入り込んだ。

4月19日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

5月31日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菱田裕二騎手（3戦0勝）。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

9月27日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菱田裕二騎手（4戦0勝）。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

10月25日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で菱田裕二騎手（5戦0勝）。18頭立ての18番人気で16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

4歳（2016年）

1月5日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で菱田裕二騎手（6戦0勝）。17頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

2月13日、中5週で迎えた12戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で菱田裕二騎手（7戦0勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

7月2日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の豊明ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のグァンチャーレを3/4馬身振り切って久々の一戦をモノにした。

7月24日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に敗れた。

11月26日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

12月25日、中3週で迎えた16戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、2016ファイナルステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエイシンバッケンをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5歳（2017年）

1月21日、中3週で迎えた17戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

4月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

5月20日、中4週で迎えた19戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

6月24日、中4週で迎えた20戦目は、大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村友一騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で北村友一騎手（5戦1勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったテイエムジンソクに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

12月28日、約5か月半の休養明けで迎えた22戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

6歳（2018年）

1月21日、中2週で迎えた23戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

3月10日、中6週で迎えた24戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したサトノファンタシーを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

3月31日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に敗れた。

5月13日、中5週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

6月23日、中5週で迎えた27戦目は、大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

7月8日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（3戦0勝）。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

12月23日、約5か月半の休養明けで迎えた29戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で国分恭介騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

7歳（2019年）

1月19日、中3週で迎えた30戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で国分恭介騎手（5戦0勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

3月31日、中9週で迎えた31戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月27日、中3週で迎えた32戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で平沢健治騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のボナパルトに半馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

12月14日、約7か月半の休養明けで迎えた33戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。10着に敗れた。

8歳（2020年）

2月1日、中6週で迎えた34戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝3170m 晴/良）に出走。鞍上は平沢健治騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月4日、中8週で迎えた35戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で平沢健治騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のタガノアンピールに半馬身の差をつけて6勝目を獲得した。

5月16日、中5週で迎えた36戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で平沢健治騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月19日、約4か月の休み明けで迎えた37戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（中京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で平沢健治騎手（5戦2勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のケイブルグラムに8馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

11月14日、中7週で迎えた38戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で平沢健治騎手（6戦3勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のブライトクォーツに1馬身1/4の差をつけて3つ目の重賞タイトルを獲得した。

12月26日、中5週で迎えた39戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で平沢健治騎手（7戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。3着に終わった。

9歳（2021年）

4月17日、約3か月半の休み明けで迎えた40戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り曇/良）に63kgの斤量を背負って出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月13日、約7か月の休養明けで迎えた41戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 曇/良）に出走。鞍上は平沢健治騎手（8戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったケンホファヴァルトから3/4馬身差の2着に敗北した。

12月25日、中5週で迎えた42戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/稍重）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で平沢健治騎手（9戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

10歳（2022年）

3月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた43戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で平沢健治騎手（10戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月14日、中8週で迎えた44戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、J・G2の京都ハイジャンプ（中京障害芝3900m 晴/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のワーウルフに半馬身の差をつけて4つ目の重賞タイトルを手にした。

2022年8月20日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。