ダブルファンタジー（2010年生、母ガーデンローズ）

ダブルファンタジー（2010年4月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「二重の幻想」。毛色は栗毛。種牡馬のジャイアントレッカー（当時8歳）と交配したガーデンローズが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地30戦2勝2着3回、地方12戦1勝2着3回。2016年のマリーンカップ(牝Jpn3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

7月1日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、伸びてきたディーエスタイド決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月28日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

11月10日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアサケゴマに3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2013年）

1月20日、中9週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

3月3日、中1週で迎えた7戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

6月22日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の遊楽部特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は失速してしまい14着に終わった。

7月13日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の湯浜特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた10戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に終わった。

9月1日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

11月2日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は古川吉洋騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

4歳（2014年）

4月20日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

5月24日、中4週で迎えた15戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（5戦0勝）。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

7月27日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（6戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天賦の闘争本能でゴールまで勇戦し、4着に入り込んだ。

8月30日、中4週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下の千歳特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（7戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

9月7日、連闘で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で古川吉洋騎手（8戦0勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、抜け出したハヤブサペコチャンにアタマ差届かず2着となった。

10月11日、中4週で迎えた21戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

11月23日、中1週で迎えた23戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したマイネオレンジを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

12月21日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（9戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミニョネットをアタマ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

5歳（2015年）

3月15日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

4月4日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた26戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の仲春特別（阪神芝1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。

7月5日、約3か月の休養明けで迎えた27戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の檜山特別（函館ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

8月2日、中3週で迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（10戦1勝）。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

9月27日、中7週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい15着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた30戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（11戦1勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

11月25日、中4週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた31戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、胆振軽種馬農業協同組合特別（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンアクロンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

12月16日、中2週で迎えた32戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A2 B1（園田ダート1230m 曇/重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したエイシンアトラスにアタマ差届かず2着に甘んじた。

12月30日、中1週で迎えた33戦目は、田野豊三騎手を鞍上に迎えて、日高軽種馬農業協同組合特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、伸びてきたバズーカ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6歳（2016年）

1月21日、中2週で迎えた34戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上A1（園田ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したサウスウインドに半馬身届かず2着に敗北した。

2月19日、中3週で迎えた35戦目は、地方重賞の梅見月杯（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

3月8日、中2週で馬体重を前走から19kg減らして迎えた36戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、柏の葉オープン（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

3月31日、中2週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた37戦目は、オッズパーク・ダイヤモンド杯（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は田野豊三騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月13日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた38戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天授の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月5日、中2週で迎えた39戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の兵庫大賞典（園田ダート1870m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

6月7日、中4週で迎えた40戦目は、東京スポーツ賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

7月15日、中4週で迎えた41戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、スタールビー賞（大井ダート1700m 曇/不良）に出走。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

12月1日、約4か月半の休み明けで迎えた42戦目は、プロキオン賞（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に敗れた。