ミスチフキッツ（2008年生、母アドラー）

ミスチフキッツ（2008年4月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「いたずらな＋子鹿（独）」。毛色は栗毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時16歳）と交配したアドラーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏服部牧場。戦績は、中央平地17戦0勝、地方20戦10勝2着2回。主な勝ち鞍は2012年の鵡川ししゃも特別(一般A4-1)。

経歴

デビュー前

服部利之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

7月25日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

8月21日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

9月11日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦0勝）。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は垂れてしまい13着に終わった。

3歳（2011年）

1月12日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の妙見山特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月24日、中3週で迎えた7戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

5月14日、中2週で迎えた8戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

6月16日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、川島洋人騎手を鞍上に迎えて、一般C4-1（門別ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイーストエンドに7馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

6月30日、中1週で迎えた10戦目は、ビヨウヤナギ特別（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島洋人騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のシルクフリューゲルに6馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月28日、中3週で迎えた11戦目は、桜井拓章騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

8月9日、中1週で迎えた12戦目は、優駿の里「安平町宅地分譲地」特別（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は川島洋人騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシルクフリューゲルに8馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月18日、連闘で迎えた13戦目は、ナイター競馬ほのぼの観戦ツアー特別（門別ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で川島洋人騎手（3戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、ケイエムサウザーに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

10月16日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/不良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた15戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 雨/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は小野寺祐太騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

12月25日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は西田雄一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

4歳（2012年）

1月22日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 小雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は小野寺祐太騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた19戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

3月11日、中4週で迎えた20戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/不良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で原田和真騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて7着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた22戦目は、高嶋活士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

5月12日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は原田和真騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

6月6日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた24戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、一般C2-2（門別ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るグレイトフルレターを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

6月19日、中1週で迎えた25戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、泰山木特別（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、コスモスイングにハナ差交わされて2着に甘んじた。

7月4日、中1週で迎えた26戦目は、輝け日高胆振農業特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた27戦目は、ひだか樹魂まつり特別（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るビービールヴァンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

8月15日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた28戦目は、室蘭市開港140年記念特別（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

8月28日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた29戦目は、マルカシェンク賞（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマサノハイタッチに5馬身の差をつけて6勝目をつかんだ。

9月26日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた30戦目は、日高報知新聞創刊60周年記念特別（門別ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は服部茂史騎手（4戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のグランデスバルに4馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

10月16日、中2週で迎えた31戦目は、つぼ八特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は桜井拓章騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のアベニンプレジャーを3/4馬身振り切って順当に勝利した。

10月30日、中1週で迎えた32戦目は、鵡川ししゃも特別（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は服部茂史騎手（5戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアベニンプレジャーに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月13日、中1週で迎えた33戦目は、北海道競馬記者クラブ特別（門別ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（6戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のモンピュアに5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

5歳（2013年）

5月3日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた34戦目は、門別温泉とねっこの湯特別（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（7戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

5月30日、中3週で迎えた35戦目は、支笏湖ヒメマス特別（門別ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で服部茂史騎手（8戦5勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み3着に沈んだ。

6月12日、中1週で迎えた36戦目は、羅臼町知床開き特別（門別ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい6着に敗れた。

6月25日、中1週で迎えた37戦目は、おけと人間ばん馬大会特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（9戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。